気づきの日記「幸せになるためのシンプルな選択」

誰もが「幸せになりたい!」がために、日々頑張っています。誰にとっても「幸せになること」が最終ゴール。人生の目的。

いつかやってくる幸せな日のために、いい仕事を探し、いい伴侶を求め、日々ガマンを重ね、かなり努力もし ・・・・。

でもその夢見る「幸せ」って、いったいいつやってくるのでしょう?

いつだって未来に設定されている「幸せな日」は、まるで目のまえにぶらさがったニンジンのようです。それを求めて走れど走れど、決してニンジンにたどりつく日はやってこないという ・・・。

よくよく気づいてみると、時間というものはいつもここにある「今」しかなくって、誰も「今」というこの時間以外を生きたことはありません。「わたしこそがあなたが夢みていた未来ですよ〜」なんて未来が仰々しくやってきたことはないし、「もうすぐ未来に突入します」なんてアナウンスされたこともありません。

でも、わたしたちのエゴは「今なんて退屈でしょ。未来こそ楽しみにしなくっちゃ!」とそそのかします。未来に希望をもたせて探求させることによって、ほんとうはここしかない「今」という時間をもぬけのカラにして不幸な気持ちにさせるのがエゴの策略。わたしたちの中に住むエゴは、あの手この手でわたしたちの幸せを奪おうとします。

思い描いていた「いつかやってくる幸せ」やら「将来、なばなばしく夢が叶うこと」・・・はエゴがでっちあげる幻想なのですね。

「今」「今」「今」の連続が人生なら、「今」幸せでないなら、いったいいつ幸せになるのでしょう?

そうなると、「今しかない今ここで、ちゃんと幸せなろう」と腹をくくることがなによりも大切になります。唯一の「今」という時とちゃんと向き合って、「今」をとことん大切にすること。「今」の質をレベルアップしてあげることが本当の幸せのヒケツのようです。

「今」の質をよくすることは、今ここですでに楽しくって安らいでいること。つまり、どこにも存在しない「いつか」じゃなくって、たった「今」ここでハッピーになってしまえば問題は解決するわけです。

「今」というここちよい時間の連続・・・ ささやかですが、じつはこれこそが「ハッピーな人生」の正体。(シンプルすぎて、つまらない?)

実際、「今」しかないのに、みんな「今」という時の重要さにはほとんど注目をしないで、「今」の自分の気持ちもないがしろにしがちです。 ・・・ というか、「未来」がそのうちわたしの気分をよくしてくれると思っているのです。でも、それはありえません。未来はないから。

とりあえず「今」の気持ちを大切にして、「今」ここで自分でちゃんとハッピーになってみることです。・・・たった「今」がハッピーなら、じつはずっとハッピー。

もし、何か心に不安があるならば・・・おそらく、それは未来に関すること。それは今はまだ起きていません。ならば、今、このひとときは心配しないでくつろいでみる選択をすることもできます。

もし、誰かに腹がたっているのならば・・・それもおそらく、今ではなくって過去のこと。今ここでは何も起きていないはず。だったら、今、このひとときは怒りに汚染されるよりも安らかでいることを選択することもできます。

実際、幸せになることって、しっかりと「決断」して「選択」することが大切だと感じます。

ただなんとなく、いつか幸せになろうとしても、「いつか」はそもそも存在しないので、達成されません。「今、ここで幸せになるぞ!一刻の猶予もない、今、ここ!」と決めると、自分の気持ちをちゃんと選択しようとします。「今」このときは、安らぎを選ぼう!それこそが幸せなのだから・・・と。

そして、決してここには存在しない未来や過去にとらわれない選択も必要です。たいていのモヤモヤ感情は、今、目のまえのことというよりも、未来を心配したり、過去を思い悩んだりしているときのもの。過去や未来のワナにははまらないぞ!という、今ここで「安らかにいよう」という「選択」も必要なのですね。

自分が腹をくくって、「わたしは幸せになる!そのために、もう自動的に外側に反応するのはやめるし、外側が自分を幸せにしてくれるのを期待するものやめる。自分しか自分の気持ちを幸せにできないのだから、自分の心を乱す考え方はすぐにでも手放す」。幸せになるには、こんなふうにちゃんと決めてあげることが大切です。

幸せって、毎瞬、毎瞬、どんな気持ちを選ぶのか、そんなシンプルな決定の連続なのですね。

 

(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ヒプノセラピスト・心理カウンセラー