気づきの日記「あなたの “今ここ” お助けグッズはなに?」

時間はもともと「今」しか存在しないといいます。

だから、わたしたちは存在していないはずの時間、過去や未来をウロウロすると、たちどころにこころの調子が悪くなります。モヤモヤしたり、イライラしたり、グジグジしているときは、わたしたちはきまって過去を悔いているし、未来に対して怖れをいだいているのです。

そうはわかってはいても、なかなかわたしたちの過去や未来へのお出かけグセはやめられません。

でも、何か緊急事態が起ったり、あるいは究極に今を楽しんでいるときには、100%ここにいて、そのことによってすごいバカちからが出たり、おもわぬ潜在能力が発揮されたりします(そう、フロー状態です)。

今までの人生の中で、究極的に「今」にいた瞬間っていつだろう?と 考えてみました。たとえば、試験などで論述を書いていたりするとき ...すべてを惜しみなく出しつつ時間内に仕上げてなくてはならないので、なりふりかまわない100%の「今」体験をした気がします(つい最近もそんな論述書きましたよ〜)。

「でもこれがいちばんだな〜」という 100%「今」体験は ・・・ 地上5000メートルからの落下です。つまり、スカイダイビング。

なんで好きこのんで地上5000メートルから落ちてみようと思ったかというと、じつはわたしは泳げません。浮かないわけではなく、あの水の中の息ができない感じが大嫌いなのです(おそらく溺死の過去生あり)。

なので水はあきらめて、お空へと活路を求めてみたものの 、それは大間違いでした・・・ 空も水中と同じだとは(汗) ・・・ いえ、水中よりももっと過酷。だって、息ができないのは同じだし、落下するとき G がかかるので、まさに水の中のお魚は空ではヒラキになった感じです(圧力がかかって内蔵はぺったんこ、そしてサバ折りというよりはぱっくりとヒラキ ・・・)

1分間フリーフォールのあいだ絶叫していたわたしに、うしろでサポートしてくれていた元US Air Force のリック兄さんは、わたしが喜んでいると勘違いしたらしく、弾丸のごとく落下させてくれたのでした(お気遣いアリガトウ・・・)。

髪をアップにしていたバレッタはふっとび、わたしのロングヘアはきっとリック兄さんの顔面を襲って窒息させたことでしょう・笑 (生きて着地できてよかった !)。

こんなときには、1分というよりは1秒にしっかりと注意がむいていて、「○○さんがああいった言葉の意味はなんだったの?」とか、「△△さんのああいうところはイヤ」なんて考えているどころじゃありません。

1秒にいのちをかけるという究極の「今にいる」という快感を一回体験すると、きっと人ははまるのでしょうね(あ、わたしはヒラキは好きじゃなかったので、1秒への快感に未練はありましたが落下はもう十分です)。人が理解に苦しむような危険な登山や命をかけたスポーツにのめりこむのは、この1秒、この一瞬に100%存在するという快感への憧れなのだと思います。

でもわたしはヒラキにならなくても、命をかけなくても、ひとつのおいしいスウィーツでここに100%いられることを発見しましたよ(おいしいスウィーツは、わたしにとって時間を消滅させてくれます)。

忙しい日常のなかでも、自分が楽しみながら時間を消滅させて100% ここにいられる瞬間を自分にプレゼントしてあげることは大切です。そんなとき、インスピレーションが自然とわき出してくるし、枯渇していた自分のエネルギーが泉のごとくわきでてくるのをきっと感じられると思います。

そんな100% 「今ここ」を助けてくれるアイテムをリストアップしておくといいと思います。

週末はそのリストを取りだして、いくつか自分にプレゼントしてあげるとかね!もちろんヒラキが好きな方は是非、お空もおためしくださいね。

 

「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ヒプノセラピスト・心理カウンセラー