お茶の間シネマトーク「こころ暖まるおばあちゃんムービー」

ヒプノセラピスト、古川貴子のブログ

寒いとお出かけするより、おうちでDVD が多くなります。

立て続けに観た三本は、はからずもお年寄りもの、おばあちゃん大活躍ムービーでした。

あなたを抱きしめる日まで
これは10代で未婚の母となり、不本意に息子を手放した女性(ジュディ・デンチ)が老年になって、ひと目息子に会いたいと海外まで息子を探す旅にでる・・・という実話をもとにした話。息子ははたして幸せな人生を送っているのか、自分のことをどう聞かされているのか・・・。50年間の空白を埋めようと、さまざまな思いにゆれながら旅を続けるのですが、息子は・・・。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
こちらは、それぞれ訳ありのご老人たち(ジュディ・デンチ、マギー・スミス)が新しい人生を求めて、全財産をはたいてインドにある高級老人ホーム、マリーゴールドホテルをめざす話。安泰な老後を夢見たはずが・・・じつは、そのホテルは限りなくボロだった・・・いまや財産もなく、埃まみれのインドの喧噪の中でご老人たち、さあどう生きる?!

カルテット!人生のオペラハウス
引退した音楽家たちが暮らす老人ホーム。そこへやってくるかつてのプリマドンナ(マギー・スミス)。しかし気まずくなって別れたかつての夫も、そこの住人。ホーム存続をかけたチャリティコンサートで、カルテットとしてともに舞台に立たねばならない二人なのですが・・・。(素晴らしい音楽もたっぷりと楽しめます。)

どうやらわたしは、イギリスの女優さん、それもご年配が好きみたい。

三本ともシュディ・デンチとマギー・スミスです。お二人とももうかなりお年ですが、なんてチャーミングなのでしょう。凛とした強さのなかにも、もろさや悲しさを秘めていて、また少女のような可愛らしさや純粋さも感じられます。二人ともかわい〜♡と見とれました(おばあちゃんフェチ)。

お二人ともイギリスの女優さんですが、すごいのは眉毛の一ミリぐらいの動きですべての感情を語ってしまうようなところ。そして、ただ黙って立っているだけでもさまざまな感情があふれています。さすがアカデミー賞女優さん!

わたしはテレビのドラマはほとんど観ないのですが、ひとつだけ例外があって、それは今 NHK で放送されている「ダウントン・アビー」。

イギリスの貴族の館で繰り広げられるドラマ。貴族の一家、執事、従者、メイド、後継者・・・この館にかかわる人だけで、人生のありとあらゆる人間模様、ありったけの心理状態が描きだされていて、「毎週、まあよくもこれだけ次から次へと・・・」と関心してしまいます。

このドラマにも、この館のおばあちゃん役バイオレットとしてマギー・スミスが出ています。当時のドレスがなんともよく似合っていて、立ち居ふるまいも気品があって貴族そのもの。見とれてしまいます。

おばあちゃんウォッチングだけでなく、この貴族の館の三姉妹がまとっているドレスが毎回なんとも素晴らしい。ロセッティやミレイの絵画にでてくる女性、そのもの。お屋敷の調度もビクトリア調の雰囲気が楽しめて、もっか楽しみなドラマです♪