さてさて、考え方のクセですが、そのクセによって、自分で自分を縛ってしまい、息苦しくしていることがあります。でも、その考えじたいを自分で疑ってみるまで、その不合理さになかなか気づけないものです。
では、7番からをみてみましょう。
□ 7. 幸せになるには、苦労や努力が必要だ
□ 8. そういう星の下に生まれた
□ 9. なにかあると自分を責めがちだ
□ 10. まだ許せない人がいる
□ 11. 自分の気持ちを感じるのが苦手
□ 12. スケジュールがカラになると不安だ
【診断】
7. 自分が「今、幸せを選択していない」言い訳です。幸せというものは、いつかやってくるように感じてしまいがちですが、じつはそれはこころのトリックです。「いつか」はなく、「今」だけがあるのを知らなくてはなりません。だから、潔く、今、この瞬間に「いい気分」を選択してみること。すすんで、「怖れ」よりも「愛」を選択しましょう。「自分は生まれつき、幸せになる権利がある」ということを認めて受け入れましょう。
8. こちらも 7と同様、自分の価値を認めない言い訳です。このひとことを言ってしまえばカタがついたように感じて、自分の気持ちを納得させることができるように感じられるのです。でも幸せは、まず「幸せになる意志」のあるところにやってきます。
9. どこかで「自分は申し訳ない存在だ」と勘違いして自分を責めているようです。これこそ「虐待」です。テレビで報道されている虐待を云々するまえに、まず自分への虐待をやめなければなりません。他人に優しく接するように、まず自分自身に対して優しくしてあげましょう。そうしたら、きっと人への過度な要求もへり、人生がもっと穏やかに感じられることでしょう。
10. 自分で責任をとるよりも、被害者でいたいと感じているようです。相手を許さないメリットとは何でしょう?それは、相手をずっと「悪者」にしておけることです。では、なぜ相手を「悪者」にしておく必要があるのでしょう?それは無意識のうちに「自分は悪い」「価値がない」と信じているので、なんとか「悪者」をつくっておいて、その罪悪感から逃れようとするからです。あなたはなにも悪くありません。最初から、素直に愛をたっぷり受けとっていい存在です。被害者をやめることで、あなたから「愛」が循環しはじめ、もっともっと「愛」を感じられるようになります。
11. なにを怖がっているのでしょう?感じてしまったら大変なことになりますか?あるいは、なにも感じていないフリをしますか?感じるのが苦手なとき、わたしたちは自分の気持ちとは恐ろしいもの、あるいは空っぽなブラックホールのようなものと勘違いしています。しかし、自分の気持ちを感じることができないと、幸せも充実感も感じることはできません。ポジティブな気持ちも、ネガティブな気持ちも、怖れずにそのまま感じてみましょう。感情は感じて流してあげるもの。空を流れる雲のように、そのまま消えていきます。
12. 忙しくしていないと、いったいなにが起るというのでしょう?いつも外を見ていないと、静かに自分と向きあっちゃったら大変なことになりますか?なにを怖れているのでしょう?回遊魚のように立ち止まることなく人生が過ぎてゆき、また新たな人生が始まり、無我夢中でまわり・・・いったいいつになったら立ち止まるのでしょう?じつは、立ち止まることでしか、この出口のないような環から抜けだすすべがありません。静かに向きあった自分の中からしか「本当の答え」が聞こえてこないのです。すべてを越えてあなたを幸せにする安らぎは、あなたの中からやってきます。あなたのほんとうの声に耳を傾けられるように、少し立ち止まって尋ねてみましょう。あなたの内に住む、あなたの最強のガイドと仲良くしましょう。
*正しい思考は安らぎのある世界を見せてくれます。あなたの考え方がすべてです。苦しいとき、何かがうまくいっていないように感じるときは、きっとあなたの考え方が「怖れ」に傾いているとき、正しく考えられていないときです。
*自分の外側ばかりを気にしたり大切にすることで、自分のパワーを外側に与えないようにしましょう。
*あなたを幸せにできるのは「あなた」だけです。あなたのなかには、あなたを幸せに導く「声」がすでにそなわっています。あなたからコミュニケートしなければ、その声は開通しません。静かに自分自身に聞き耳をたてることで、今まで聞いていなかった「声」、あなたのナビゲーションシステムを迎えいれてください。ただ話しかけ、たずねるだけです。必ず答えがやってきます。誰がくれるよりも正確な答えが!
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ヒプノセラピスト・心理カウンセラー )