気づきの日記「通行人をよびとめない」

こんな夢を見ました。

ある人(わたし?)が、家のまえの通りに出てきて、

ランダムに歩いている通行人をつかまえては、ひとりひとりに声をかけつめよっているのです。

そのセリフはこんなふう・・・

「あなたはなぜ、ここを通るのですか?」
「その理由を言ってください」
「わたしはそのすべてを把握する必要があるのです」
「なぜですか? どうしてですか?」
「さあ、説明して!」

ひとりひとり、全員に理由をきかなければならないので、しだいに人の流れが滞り、10人、20人・・・ だんだん人の溜まり場のようになっていきます。

その様子を見て、「なんで、こんなにごちゃごちゃしてるの? みんなさっさとどっかに行ってください」と文句を言っているのです。

ひとりひとりに足どめをしている人こそ、自分なのですが・・・。

夢はここまででした。

なんか思うようにならないイヤな感じとともに目覚がさめたのでした。

そうしたら、次の瞬間にある考えがやってきました。

「そうやって、すぎゆくものにいちゃもんをつけるのをやめなさい」

「ただ通りすぎてゆくものに意味はありません。いちいち理由をきいたり、質問したり、呼びとめるのはやめなさい」

「それはただ過ぎ行くものであり、ただ行かせるだけでよいのです。あなたが引きとめ、かかわる限り、そこに留まります」

そんな声が聞こえました。

「 !! 」

なんかヒラメキました。そっか〜、だだノータッチですべて行かせてあげればいいんだ。うちのまえの通行人とおなじだ!いちいち通行の理由なんてきかないわ!

何度も繰りかえすように見える状況、何度も体験する好きではない感情、何度も思い起こす記憶 ・・・思考も感情も記憶も出来事も、ようはこの通行人のようなもので、わたしの意識のなかをかすめていくもの。

いちいち呼びとめて、「なんで〜?」「どうして〜?」とやってしまいます。

「なんでここにいるんですか? 理由は何ですか?」「目のまえを通るの、やめてもらっていいですか?」「さっさとあっちに行ってください」・・・ と反応していることじたいが、じつは思考や感情、記憶、出来事に執着して、プッシュピンで止めてキープしているようなもの。

すべては目のまえを通っても、あっちに去って行こうとしているのだから、捕獲する必要はないのです。視界に入ったからといって、いちいち反応する必要はないということなのです。

こと、ネガティブなもの関しては、「あっち行ってください。現れないでください」とわざわざ呼びとめているのですね。

じつは最近、自分のなかで処理をしてもしつこく繰りかえす感情があって、さらに処理を繰りかえしていたのですが ・・・ただ無視して「行かせてあげる」ことのほうが大切だったのですね〜。(汗 & 笑)

 

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