お茶の間シネマトーク「実写版、おとぎの世界 “美女と野獣”」

ヒプノセラピスト古川貴子のブログ

映画を観に行ったとき、「地震?!」と思うような揺れをたびたび感じたことがあったのです。どうやらそれは、隣にある別の劇場の MX4D の震動だったようなのですが。

なので、楽しみにしてた実写版「美女と野獣」を MX4D で観てみることにしました♪

予告編でカークラッシュばりばりの映像があって、椅子がぐわんぐわん、どしんどしん、突風がびゅ〜。「え〜!これじゃ、2時間もちこたえられないわ」と不安になりました。

MX4Dは、震動や突き上げなどの椅子の動きに加えて、匂い、風、水しぶき、ストロボ・・・など 4D の刺激がもりだくさん。一緒に行った友人は MX4D はおろか、3D でも観たことがないそうで、隣から叫び声やら笑い声が ・・・(笑)。私も予告での激しい動きで、叫びまくっていましたよ。

ところで、匂いってなんだろ?「チャーリーとチョコレード工場」だったら、もれなくチョコの香りだろうけど・・・。

本編がはじまって、画面の真んなかに一輪のバラが映しだされたとき、きました、きました! バラの香り♡

「美女と野獣」は、アニメより格段にパワーアップしておりました。

ポット婦人もチップちゃんも、あの燭台と置き時計のコンビもそのまんまだけれど、実写になってさらに美しいです。幻想的です。キラキラなおとぎ話の世界にひたれます。そして、まったく手抜きなしなので、大人が満足できる仕上がり。男性が観てもじゅうぶん楽しめることでしょう。

でも、MX4D のミストやストロボが激しくて、椅子の震動もおおざっぱで画面とズレがあったりするので、「臨場感が増す」というよりは、MX4Dが作動するたびにかえって画面から引きはなされて、椅子に坐っている現実に連れ戻されてしまうようでした(汗)

ところで、実写にすると野獣ってどんなよ? って思っていたのですが、ホント、アニメどおりです。メーキャップで仕上げているせいか、ちゃんと目に表情があって、それによってより感情が伝わってきます。

野獣役は、あのドラマシリーズ「ダウントン・アビー」のマシューさんじゃありませんか!

婚約者のメアリーとお互いに好意をよせながら、ふたりとも意地っ張りでなかなかくっつかず、ようやく結婚した!と思ったら、マシューはあっというまに悲惨な事故死・・・。なんとか戦争も生きのびてきたという矢先に、かなり理不尽な急展開で不自然さを感じていたのですが、そうか〜・・・ マシューさんハリウッドを目指していたのですね。天国経由であっというまにハリウッドに行ってしまったというわけです。・・・そのわりには、ほとんどがむさい野獣姿で、せっかくの丹精なるお姿を見ることができません。

その美しいお姿が見られるのは、ラストのほんのちょっとだけ。上品な英国貴族がはまり役だったので、王子さま役はぴったりです。

しかし・・・ベルはあの野獣とのあいだにこそ愛を育んだのであって、いきなりの美しい王子の容姿に「あら、タイプじゃなかったわ・・・」ってなことにならなかったのでしょうか(笑)。

MX4D のあれこれの仕組みにすっかり気をとられてしまったので、もう一回落ち着いて、ファンタジーの世界に酔いしれたいものです。

涙壷度 ・・・★★☆☆☆(しっかり泣かされます!)