昨日、プチ断捨離にいそしんでいたときのこと。ずっしり重いハコが出てきました。
開けてみると、絵はがきがど〜っさり・・・。
すべて同じ文字で書かれたもの。・・・ つまり、同じ方からいただいたものなのです。
このハコは、幾度となくくり返された引っ越しや断捨離にもめげず、今までサバイバルしてきた貴重なお宝。
もしや! ラブレター・・・ ??
といってしまえば、そうかもしれません。
なんせ、二十代の頃からいままで大切にとっておかれているぐらいですから。
といっても、これは全部女性からのものです。
当時そして今でも!、仲よしの Kちゃんからのもの。あの頃、週末のたびにショッピングに行ったり、美術館に行ったり、ライブに行ったり、もちろん恋バナをしたり ・・・ それはしょっちゅう会っていたのですが、そのうえお互いポストカードで文通までしていたのでした(なんせ、今のように Email なんてなかったし)。
はがきは一枚にとどまらず、一回に三枚ぐらい出すのです。だから、毎週、ポストをのぞくときまって色とりどりのはがきたちがやってきておりました。それがすごく楽しみだったのです。
はがきの内容はその週末に一緒にしたことの感想だったり、その週のあいだに起こったことの報告だったり ・・・ とたわいのないもの。
なによりも私たちのお楽しみは、相手をサプライズさせるカードをチョイスすることだったのです。二人とも学生時代に油絵を描いていたこともあり、モチーフや色彩については結構こだわりが強かったから(Kちゃんのお気に入りは光の画家 ボナール、私のお気に入りはシュールな異次元のダリ)。
ほんとうに Kちゃんのチョイスしてくれたカードのセンスが抜群で、毎回ポストのまえで見入ってしまっていました。そして、今でもときどきこうしてながめてしまうのです。
そんなポストカードをいくつかご紹介すると・・・
とってもシュールな絵柄の一枚。こちらは、ルネ・ラリック展に一緒に出かけたことが書かれていました。庭園美術館だったのかな〜?
こちらは、薔薇のモチーフばかりを数枚でいただいたとき。手のシルエットもロング手袋をはめていてオシャレです。
こちらは前の週に「譜面と蝶々」のモチーフが送られてきて、次の週は「パレットと蝶々」でした。
バースデーのときのカード。カラーが好きだったわたしのために、お誕生日用に待機していたカードのようです。
クリスマスカード。プレゼントはアンティーク風のレースのつけ衿をいただいたようです。覚えてる!
・・・すっかり断捨離忘れて、タイムスリップしました〜。あらためて、Kちゃんとの楽しい時間の数々に感謝でいっぱいです♡
そしてハコは、再びもとの場所に静かに戻されたのでした(笑)。