気づきのぷちノート「こころが貧血にならないために」

古川貴子のブログ、ヒプノセラピー/カウンセリング

努力して・・・頑張って・・・ガマンして、やっと手に入れたのに、達成したのに、そのわりにはぜんぜん嬉しくない、こころが満たされてない、むしろ渇いているというときがあります。

そのことに集中しすぎてすっかり孤独になっていたり、つながりを失って疲れてしまっているのです。

一方、なにも建設的なことをしていないのに、安らかな満足感を感じられたり、穏やかな平和に満たされた気持ちになることがあります。

私たちは幸せになりたいと思って頑張っているのに、なぜか目指したところにそれはやってきてくれないようです。幸せはどこに行っちゃったのでしょう?

私たちが安らかで、満足していて、平和に満たされているときって ・・・ ひとりで何かを成しとげたときよりも、じつはただ誰かとこころを「分ち合えた」「つながり合えた」という感覚があるとき。つまり、ハートが喜んでいるとき。

「個人」が何かを成しとげようとしているときって、じつは自分のなかに引きこもり、自分にしかわからない世界を作り、自分ひとりで格闘しているときです。つながり合い(愛)や分ち合い(愛)は、完全にお留守なのです。

自分にしか入れない世界に住んでいて、誰もそこにアクセスできません。

しかし、こころはひとつ。ひとつしかないので、つながりあっていないときはまるで血液が循環していない状態をつくっているようなもの。

だから、自分の世界に引きこもると、こころが貧血状態になります。具合が悪くなってあたりまえ。具合がよくないと、楽しくないし孤独を感じます。

そんなことにならないように、こころをつながり合わせて、分ち合わせて、血液をちゃんと循環させて健康にしてあげなくてはなりません。

自分のなかの愛や優しさや思いを分ち合ったり、つながり合ったりするのは、わたしたちのこころの血液を循環させるためのマッサージや温泉につかるのと同じことなのです。こころがポカポカしてきます。

わかち合うのは、たった今、目のまえにいる人でじゅうぶん。さて、何がわかち合えるでしょう? つながり合えるでしょう? そして、こころは何を感じるのでしょう?