18-11-03 ゆだねられないワケ

Q: 「ゆだねることが大切だと知り、問題をハイヤーセルフにゆだねています。しかし、今だに思うようにいきません。なぜでしょうか?」

A :  私たちは、「ゆだねる」ことさえすれば「思いどおりになる」と考えてしまいがちです。

しかし、「ゆだねる」 = 「自分の思いどおりの結果になる」ということではないのです。ここはよく勘違いしてしまいます。

「自分の思いどおり」は、はたして自分にとってほんとうに幸せをもたらしてくれるのでしょうか? ハイヤーセルフや宇宙(神さま)が提案してくれる幸せよりももっとよいものなのでしょうか?

私たちは、「自分」という小さな点からしかものごとを見ることができません。なにごともその小さな点を基準にして、「それは間違っている」「これはOK」という選別をしてしまいます。

自分という小さな穴からしか覗いていないので、全体象などは見たこともなく(全体像の意味もわかっていません)、目にはいるものごとは小さな断片であり、それが何なのかを知ることはできません。

「自分の思いどおり」とは、エゴの想定する幸せでです。

でも、エゴとは怖れそのものなので、その動機は「怖れ(不足感、欠乏感)」であり、したがって到着地点も幸せではなく「怖れ」をともなうものとなってしまいます。

一方、ハイヤーセルフがもたらしてくれるゴールは、怖れをこえたゆるぎない「安らぎ」としての幸せなのです。

だから、ゆだねることは「大将のおまかせメニュー」のようなもの。

なにが出てくるのかはまったく未知で、ときにはそのとっぴさにびっくりするかもしれません。けれど、今まで知らなかった驚き、喜び、味わいがあるです。

そんな予想外の喜びを人は愛するので、ふしぎなお料理を出すことで知られたスペインのレストラン「エル・ブジ」も伝説になったのだと思います。

私たちは「はい、ゆだねます!」と軽く応じますが、それはポーズだけです。実際は、かなりしっかりと握りしめたままです。

「ゆだねる」ことは、運転席からバックシートに退き、VIP気分でゆったり静観すること。

VIP は、「運転手が道を間違えるかもしれない」とか「ちゃんと運転できないかもしれない」などと気をもむこともなく、安心して車内でのリラックスタイムを楽しんでいます。ちゃんと予定どおりに到着できることも、いちばんよいルートを選んでくれることも、安全であることも、すべてが大丈夫で自分のためにいちばんよいとわかっているから。

でも、私たちの「ゆだねる」は、運転席はあけ渡したもののまだ助手席に座っていて、片手はハンドルに手をかけたままで、あるいは毎瞬毎瞬、運転手が間違えないか逐一ガン見しているような状態です。

いったい、どれだけ信じられないの?! 私たちを導いているのはただの運転手ではなくて、すべてを知るハイヤーセルフですよ〜!(汗)

そう、まるで信じていないのです。信頼することができないことが問題なのです。大将のおまかせサプライズをまったく信頼しません(毒でも盛られると思ってるのでしょうか? 笑)。

つまり、キケンを感じているのです!

「何をされるかわからない」って(なんかされちゃう私って、いったいどういう人なの?!・・・汗・笑)。

ハイヤーセルフにゆだねたら、いちばんいいようにしてもらえるはずなのに ・・・そうは思えない。

「ちゃんとやってくれないよ」「ヘンなことされるに違いない」・・・

「ヘンなことされちゃう私」って、いったいどんな私なんでしょ?

「ヘンなことされる私って・・・」 → 「私、てきと〜にあしらわれて大切にされていないから」「あまり真剣に考えてもらってない」 → 「だから、いいものを与えられるとはとうてい思えない」(なぜ、そう思うの? ) → 「好かれてないと思うから」「価値がないから」「どうでもいいって思われているから」(どうでもいい人ってどんな人?)→「結局、私って見捨てられている感じ」

この「自分は見捨てられているから、いいものなんかもらえないんだ」という思いこみ ・・・ これはハイヤーセルフセルフがそう言ったわけではなく、自分自身がそうだと言い張っているのです。

この自分に対する考えこそが、緊張を生みだして、すでに与えられているよいものにも気づかなくさせ、自然な流れに乗れなくしてしまいます。

「見捨てられてる」自分ってなんなんでしょう?

それは、自分のなかにありながら、長いあいだ抑圧されてきた孤独感、怖れ、無価値感です。

抑圧されてきたために、それは外側にうつしだされてあらゆる人(この場合はハイヤーセルフ)のなかに見るのです。

この抑圧された感情を終わりにするためには、ただその感情があることに気づいて、ありのままに感じて、手放してしまいましょう。その感情がしっかりと認識されていなかったために、さまざまな場面に顔を出して、怖れや不信をまわりの人のなかに見てきたことでしょう。

その感情によって、人との距離ができて近づけなかったり、それはまたハイヤーセルフに対しても同様に感じていたのでした。

気づくことさえできたら、終わりにすることができます。ただ気づいて、手放してしまいましょう。

すると、そこには「受けとれる自分」「全てを安心して受けとってかまわない自分」がちゃんと存在してくれているのです。

自分のなかのほんとうの自分ではない感情を手放すことで、しぜんと自分自身を信頼できるようになります。そうすると、まわりの人もハイヤーセルフもしぜんに信頼して、リラックスしてゆだねることができるようになります。

 

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