こどもの頃、「オズの魔法使い」が気にいって、青いワンピースのドロシーと頭の尖ったブリキのロボット、かかし、ライオンを絵に描いて、下敷きにはさんでいましたっけ。
桃太郎がイヌやキジをお伴に従えて目指したのは鬼が島でしたが、ドロシーはちょっとファンタジックな仲間とともに願いが叶う魔法の国に向かったのでした。
ひさ〜しぶりに観ました。やっぱり楽しかった♪
冒頭に「こどもごころを失っていない大人とこども達に、この映画を捧げます」と。
大丈夫〜!こどもごころ、息絶えそうになりながらなんとか健在のようでした(笑)。
むかしは、魔法の国を目指すドロシーご一行さまのお話ぐらいにしかとらえてなかったのですが、今観てみると、深いです。原作者の方はわかっていたのですね! 私たちみんながおかしてしまう間違いを!
願いを叶えてくれる魔法の国や魔法使いのオズなんていなくって ・・・ただ必要なことはどこにも探しに出かけないこと。そして、すでに「ある」ものを本気で求めること。じつは、何ひとつ欠けていないから。
誰かによってどこかで何かを与えてもらうために忙しく探しに出る旅は、失望につながります。ただ自分へと戻ってくることこそが必要だったのです。戻ってきて、その足りない「夢」から目覚めること。
こどもの頃はただファンタジーとして親しんでいたけれど、じつはとても大切なことを教えてくれているのでした。
1939年の制作だそうですが、このカラフルさにびっくりします。当時のこどもたちは、今、私たちがディズニーやピクサーの映画にわくわくしているように、目を輝かせて観ていたのでしょうね。
魔法の国の様子が、むかしの遊園地の広場のようでなんか懐かしいです。ブリキのロボットもかかしもライオンも可愛らしくて、また絵に描きたくなりました。
ドロシーが「おうちほどいい場所はない♪」と歌うのは、自粛生活を送っている私たちをドロシーが励ましてくれているようでした♡