お茶の間シネマトーク「ラスト クリスマス」

古川貴子のブログ、ヒプノセラピー/カウンセリング

時間があいて何をしようかな〜? というときはいつも、私の高い自己であるハイヤーセルフにおうかがいをたてます。

お散歩でもしてくれば? というときもあれば、お昼寝や、読書、お友だちとのおしゃべりをオススメされるときもあります。

このときは、シアタータイムのご提案。では、なにを観ましょうか?

これもまた決めてもらいます。そうすれば映画を楽しむとともに、そのときに必要なメッセージやインスピレーションの贈りものも受けとることができます。

今回は「ラスト クリスマス」ですって? ・・・ 今どき、まさかのクリスマス映画?! といぶかりつつも素直に観てみることに・・・。

クリスマスソングの定番、ワムの「ラスト クリスマス」をモチーフにした作品です。

ロンドンのクリスマスショップで働くケイトという、ちょっと自己破壊的な生き方をしている女の子と、ミステリアスな雰囲気をもつトムという青年の出会い。

自分の欲望のはけ口としてしか相手を求めないケイトにとってトムはぜんぜんタイプではなかったのですが、非日常的で不思議な包容力のあるトムに惹かれはじめます。ところが、トムにはケイトお得意の恋愛テクは一切通用せず。神出鬼没でどこかつかみどころがない存在なのです。

近づけそうで近づけない・・・いったい彼はなにもの?!

私も自分なりに推測したけれど、ちょっと意外な過去が明らかになります。

ワムの「ラスト クリスマス」は軽快なメロディで楽しげなクリスマスソングに聞こえますが、歌詞を聞くとちょっと悲しいのです。

Last Christmas I gave you my heart
But very next day you gave it away....

それが答えでした。

ラスト30分ぐらいはけっこう泣けます。(→予告を見る)

私たちはこころを開いて人に自分をさしだすことで、自分自身を発見し、人も発見します。ケイトが勇気をもって自分を開きはじめることで、まわりも巻き込んで変化が広がってゆく様子が印象的です。

ほんとうの自分を求めて自分と闘っているケイトにトムがささやくいくつかの言葉がこころに残っています。
「普通なんてない。 普通っていう言葉がひとを傷つけている」
「なぜ何かになりたがる? 特別ってことが過大評価されている」

普通にも、特別にもなる必要がない。自分らしささえも探す必要はない・・・と。

観終わったあとにお友だちにシェアをしたら、何かを感じとったお友だちもすぐにこの作品を時差鑑賞して、まるでともに映画館に出かけたように感想を語りあうことができました。

さすがハイヤーセルフのオススメだけあって、お友だちにも大切なメッセージがある作品だったようです(なによりも、ケイト役が大好きな女優さんだったそうな)。

むかし、クリスマスの時期にロンドンを訪れたことがあり懐かしくなりました。

この作品のなかではクリスマスイルミネーションは濡れた道路に映しだされて二倍にきらきらしているのですが、そう、ロンドンはいつも小雨でしたっけ。

こんな時期のクリスマス気分もよいものです。 Merry Christmas ☆

涙壷度:★★★☆☆

PS 全編、ジョージ・マイケルの歌ですが、パブにジョージ・マイケルのそっくりさん風がさりげなく登場してました。