お茶の間シネマトーク「モノクロ クリスマス映画」

古川貴子のブログ、ヒプノセラピー/カウンセリング

クリスマスの時期になると観たくなる古い映画のひとつが、「クリスマス・キャロル」。

DVDで観ていた頃は、このシーズンはいつも出はらっていて観られませんでした。

ディケンズ原作の「クリスマス・キャロル」は何度もリメイクされているクリスマスの定番ですが、今回は1938年(ふるっっ!!)のモノクロ版。

手作り感と素朴さにあふれていて、温かみがあってヨイですよ〜。

こどもたちはみんな素直でいい子、そしてパパは一家の大黒柱として尊敬されていて大人気、ママはみんなを包みこむ愛情と優しさにあふれていて・・・そんな幸せな家族の原型を目にすることができます。

主人公は、グリンチという超ひねくれもので嫌われもののおじいさん。彼の身に起こるクリスマスの奇跡を描いています。

クリスマスイヴの晩、三人の精霊がグリンチのもとに現れて、彼の過去、現在、未来に連れてゆきます。

いくらひねくれものであっても、こどものときはやっぱり傷つきやすく愛らしい少年だったグリンチ。そんな自分を眺めながら目をうるませます。

さらに、彼の現在も客観的に見てみることに。すると、彼の気難しさのせいでどれほどの人が悲しくつらい思いをしているのかに改めて気づき、はじめてこころに痛みを感じます。(渦中にいると自分のことしかわからなくっても、ちょっと距離をとり外から眺めてみると冷静になれるものです。)

さらに未来の自分も見せられたとき・・・グリンチはそこに横たわる自分におもわず目をそむけます。

そして、寂しい結末を招いた今までの自分を悔いはじめるのです。

ストーリーはとってもシンプルですが、クリスマスの温かな雰囲気にあふれていて、あたりまえだけど忘れがちな人に対する思いやりやつながりを大切にするこころを思い出させてくれます。

クリスマスにオススメの古い映画もう一本は、「三十四丁目の奇跡」。

こちらは1948年版のモノクロです。

デパート主催のパレードでサンタ役に雇われていた老人が、「自分はサンタクロースだ!」と主張しつづけているうちに、やっかいな問題に巻きこまれ、ついには精神病院にまで送られ審議にかけられてしまうというお話。

こどもたちには絶大な人気を博すこのサンタ老人、彼はいったいアタマがおかしいのか? あるいは、ほんとにサンタなのか?

そして、このゴタゴタはどうなる?(・・・ ああ、やっぱりリアル サンタか?!)

このおじいさんのサンタっぷりにほっこりします。

また、その当時の人々や街の様子も見ていて楽しいです。男性も女性も、髪型がかっちりしていて、今どきこんな髪型をしている人がいたら古いマネキン人形かと思ってしまうかもしれません。(あ、「マネキン人形」という言葉でさえ死語の世界?!笑)

二本とも、昔ながらのクリスマスのわくわくを感じさせてくれる映画で、「そうだよね、こどものときはクリスマスってこんなふうにワクワク待ちどおしかったよね!」って思い出します。

私も、こどものときのクリスマスをふと思い出しました。いくつまでだったか、サンタは毎年来てくれていましたっけ。

あるクリスマスの夜、寝たフリをしてサンタを待ちかまえていたら、案の定サンタはやってきて枕元にプレゼントを置いて去って行きました! それをいいことに、寒い真夜中にガバっと飛び起きて、兄まで起こして一緒にそのオモチャで遊びはじめちゃったのです。そうしたら、仰天したサンタがあわててもどって来たのを思い出しました(笑)。

プレゼント、待ちきれなかったのですね~。

今年も・・・昨日、予期せずにサンタさんからの玉手箱が届きました。きゃ〜、嬉しい♪ いくつになってもわくわくします。ありがとうございます♡

こんなコロナ禍だけど、今年はちゃんとクリスマスケーキを買ってクリスマス気分を味わおうっと! みなさまも楽しいクリスマスを☆