まだ梅雨いりまえなのに、この一週間はしとしと雨模様でした。爽やかな五月は年々短くなってゆくようです。
ふと気づけば、生け垣の紫陽花もすっかり色づいていました。
声楽家のお友だち、瀬尾美智子ちゃんのコンサートにお招きいただきました。
コロナ禍で精神的にも身体的にも環境的にも、さまざまなことで開催はとても大変な道のりだったと思います。
会場に入るまえには、手指の消毒だけでなく靴裏もきれいにし、 客席では私語は慎み、そしてステージと客席のあいだには大きなビニールシートがはりめぐらされ万全の構えです。
こんなときだからこそいっそうしみいる美しい調べに、客席のみなさま方は涙を浮かべていらっしゃいました。私も最初から最後まで、涙腺がゆるみっぱなし。
コンサートが終わって開場をあとにされる方々が、「よかったわね〜♡」「すばらしかったわね〜♪」と口々に歓喜の感想をのべあっているのを耳にして、「ほんと、こんなときに素敵な生演奏を聴くことができて幸せよね〜♪」とこころのなかで勝手に会話に加わっておりました。
選曲も、どこか今の私たちの閉塞感やら痛みに寄りそうものが多く(意図したわけではないそうな)、優しく背中を押されて「大丈夫だから!」と勇気づけられているのを誰もが感じとっていたようです。
(声楽家の瀬尾美智子ちゃんと伴奏の名取典子さん。いつもながら息がぴったり!)
美智子ちゃん、大きな愛とやさしさに抱かれるようなすばらしい時間をありがとう♡