お茶の間シネマトーク「ファンタスティック・プラネット」

古川貴子のブログ、ヒプノセラピー/カウンセリング

この真っ赤な瞳のインパクトにつられて、ストーリーの概略を読んでみると ・・・

「目だけが赤い巨大なドラーク族が支配している惑星では、人間は虫けら同然に扱われていた・・・」ですと?!

たいていの映画では、人間ありきで人間が主役ですが、そうではないのですね。

私たちが虫けら?!・・・ さきほどまで部屋に出没した小蜘蛛を追い回していた私はさっそく観る気まんまんに。

で ・・・ 蜘蛛さんの気持ちはよ〜くわったしだいです(汗)。別に悪さをしようとしたわけではなく、ただそこに棲息していただけなのにね・・・(ストーリーのなかで、人間も静かに生活してているだけなのにムゲに踏みつぶされています)。

母親が殺されてしまった人間の赤ちゃんをドラーク族の女の子がペットとして飼い始めるというお話です。

その男児はすくすく大きくなり、女の子が部屋にいないときに学習機材を使ってドラーク族と同じように智恵をつけてゆくのです。そして、ついには女の子のもとを脱走し・・・(さあ、どこへ行ったのでしょう?!)。

これを見ても、野生の犬や猫がなかなか人間にこころを開かないのは当然だよね、と感じます。とにかく、なにをされることやらコワイのです。

これは1973年の作品ですが、シュールな画面と斬新な発想にびっくりさせられます。まったく固定観念にとらわれていないのです。

このドラーク族の日常の過ごし方や、食事の仕方。そこに棲息する植物や動物の度肝をぬく形態。ドラーク族の使う道具も、びっくりです(人間につける首輪にはリールはなく、リモコン操作なのですよね。また、3Dプリンタのようなものも使っています)。

いちいち唸りました。(→予告をみる

フランスとチェコの合作とありましたが、う〜ん、納得。チェコの作品って、ときにびっくりするようなオドロオドロしさがあったりします。

●この赤い目と「虫けら同然の人間」というのは、私たちのこころにはちょっとばかりキャッチーでしょうか?

お友だちに「こんなの観たよ〜!」とご紹介したら、あっというまにご覧になり感想と情報をシェアしてくださいました。

「気持ち悪い生物はナウシカっぽいと思ったら、実際、ナウシカに影響を与えた作品だそうです」と。さらに、「コロナウィルスからみた人間って、こんな感じ?!」と。ほんとですね〜。

ところで、このストーリーで「猿の惑星」を思い出したのですが、

子どものときにテレビでチラリと観たのですが、それでもけっこうインパクト大でした。

とくに、一作目のエンディング。「え〜〜〜!!こうなる??」と、うすら寒く感じたものです(そもそも、猿の惑星にたどり着いた宇宙飛行士たちは二千年も旅をしている、という設定がスゴイ・苦笑。地球に生還できたとしても、ピラミッドが高層ビル群になっていますものね・・・汗)。

「猿の惑星」(これは1968年なんですね)、もう一度観たくなりました。

PS 「ファンタスティック・プラネット」の本編は、フランス語、英語ではこちらで閲覧できます。(→こちら