空気が乾燥する季節ですね〜。ちょっとでもお手いれをサボろうものなら、お肌は一気にカサカサパサパサです。
乾燥するのはお肌だけではありませんよ〜。
ココロだってお手入れを怠ると気がつけばパサパサになります。だから、お肌と同様に気にかけてあげなければならないのです。
お肌のお手入れは時間をかけたり高い美容液をつけたりとけっこうな投資をするものの、ココロのお手入れに関してはほぼ無頓着。「ココロに時間やお金をかける?そんな必要なくない?」ぐらいに思っていたりします。
けれど米国などでは、ココロに時間やお金をかけるのはそんなに珍しいことではないのです。みなさん、ふつうにセラピーにかようし、先日 YOSHIKIさんもアメリカでは定期的にセラピーを受けているとお話されていました。
お肌がきれいになると気分があがるように、幸せのみなもとであるココロをスッキリさせれば幸せ度は自然とアップするのです。
ココロが荒れてくるとどうなるのでしょう?
もちろん幸せ感を感じられません。顕著な反応としては、「かわいそうな私」「どうせ○○な私」「つまらない私」という自己否定の考えにひたりがちになります。
「かわいそうな私」の変化級としては、「あいつのせいだ」という被害者意識があります。なにを見ても、自分を傷つける敵に思えるのです。
ココロが荒れてしまうと、何ごとに対しても正しく認識できなくなるからです。すると、何を見ようと、何を聞こうと、何を体験しようと、自分は劣っているとか、攻撃にさらされている、ととらえてしまうのです。
ほんとうは苦しさの原因はその状況などではなく、ココロが荒れてヒリヒリしているから苦しいのに ・・・。
自分の痛んだココロにあるつらい考えこそが、自分に刃をむけてしまうのですね。
いつなんどきでも、どんな状況でも、自分を傷つけることができるのは自分の考えだけです。
まっさらである状況、ものごとに対して、自分が下している考え自体が優しくないのです。
コワガリさんを見ていると、きまってものの見方がかなりコワイです(汗)。おそらく想像力が旺盛なのですが、方向性が悲惨な方に向かってしまっているのが原因です。
「私はダメだ」「私にはできない」「私は嫌われている」などなど・・・ つらく、悲しく、厳しい考え方こそが、自分の価値をおとしめるし、自分を地獄に突き落とすことができるのです。
自分自身、気分がよくないと感じるときには、いったいそのものごとや状況に対して自分はどんな考えをしているのかを調べてみましょう。
そして、その考えが100%ほんとうのことなのか、真実なのか、正直に調べてみましょう。
立ち止まって検証するクセをつけてみると、自分の考えって正しくなどないことに気がつきます。
じつはその考えで、「かわいそうな私」に執着して、さらにもりあげて、「ダメな私劇場」を演じることを楽しんでいたことに気づくかもしれません。
お肌のお手入れとちがってココロのお手入れで大切なことは、なにかをつけ足してあげることではありません。どっかから借りてきた自信も自己愛もいらないのです。
ひたすら邪魔なものをとり去るだけです。
つらく厳しい考えさえとり去れば、その下には光り輝く愛と安らぎと豊かさのみなもとが現れてきます。
そこには「自信がある」とか「ない」とかの行ったりきたりもないし、「愛ある自分って」という疑問もありません。
ただ存在の安らぎと平和と充足があるだけです。
それをおおっているものをひたすらとり去ってあげることこそがココロのお手入れです。
そのために、イヤな気分を生みだした自分の考えに対して、正面から向きあってしっかりと監査を入れてみましょう。
何度もくりかえしていると、かわいそうな自分を演じようとしている自分に素早く気づき、その手が通用しなくなってきます。
その手を使わなければ、ただ本来の自分の価値のすべてが自然と戻ってくるのです。
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )