気づきの日記「感情の波を怖がらないで ー その先に広がる自由」

 

感情を手放すことは本来の自分に戻る旅

私たちの心は、本来の自己へと向かう旅の途中にあります。その旅路で私たちは、さまざまな経験を通して「自分ではないもの」を少しずつ手放しながら、ありのままの自分を取り戻していきます。

 

 

痛みは「ニセモノの自分」からのサイン

本来の自己を解放するためには、まず「自分ではないもの」に気づくことが大切です。特に、心の痛みや違和感は大切なサインと言えます。痛みは、「まだ手放せていないものがここにあるよ」と教えてくれる合図。怖れや怒り、罪悪感などの感情が浮上するとき、それはまさに解放のチャンスなのです。

しかし、私たちはつい「こんな感情を持ってはいけない」と思い込み、それを無視したり、抑え込もうとしてしまいます。けれど、感情を抑圧すればするほど、心の奥深くにたまり、やがてコントロールできない形で表面化してしまうのです。

 

 

映画やドラマを活用する

人生の中で体験できる出来事は限られていますが、映画やドラマを通じて、私たちはさまざまな感情を疑似体験することができます。登場人物に共感しながら、自分の中にある未解決の感情を浮上させることができるのです。

その未解決な感情は、いつのまにか自分の目にする世界をぼやけさせたり、モノトーンのような色褪せたものにしていたかもしれません。

感情を感じること自体を「良くないこと」と思っていると、せっかくの解放の機会を逃してしまいます。大切なのは、感情が湧き上がることを怖れず、ただそれを眺めて流してあげることです。

 

 

感情を手放すコツ

感情は本来、ただ「さらさらと流れていくもの」です。しかし、感情を怖れると、まるでスポンジのようにすべて吸収し、自分自身がその感情に支配されてしまいます。

では、感情をためこまずに流すにはどうすればいいのでしょうか?

1. 判断しない:感情に「良い・悪い」のラベルを貼らず、ただそこに現れているエネルギーとして感じ、受け入れる。

2. ストーリーを作らない:感情が湧いたとき、「これは過去のせい」「誰々のせい」とストーリーに逃げ込まず、そのままの状態で見つめる。

3. 呼吸を意識する:深呼吸しながら、感情が体の中を通り抜けていくのをイメージする。

4. 身体の感覚に注意を向ける:感情が湧いたとき、胸のあたりが締めつけられる感じがするなら、その感覚にやさしく寄り添いながらリラックスする。

このシンプルなステップを繰り返すことで、感情は自然と解放され、心は軽くなっていきます。

 

 

感情を解放すると世界が変わる

感情を押し戻さず、あるがままに感じて流すことができるようになると、自然と心の静けさ、安らぎが訪れます。そして、心が穏やかであればあるほど、目に映る世界も優しく安らかなものになっていくのです。

さらに、世界が鮮やかにいきいきと感じられるようになり、心の余裕が生まれることで今の自分にふさわしい新しい出会いやチャンスが増えていきます。思いがけない幸運が舞い込んだり、シンクロニシティが起こったり、直感が冴えることもあるでしょう。

あなたの中にあるネガティブな感情を、怖れずに感じ、手放してみましょう。きっと、今よりもっと自由で軽やかで、ワクワクするような世界が広がっていくはずです。

 

 

「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 ヒプノセラピーカウンセリング