お茶の間シネマトーク「セッション」

古川貴子のブログ、ヒプノセラピー/カウンセリング

米国最高峰の音楽院に入学したばかりのアンドリュー・ニーマンくん。彼はジャズ ドラマーとして偉大になることを夢見ています。

幸いにも著名な教師フレッチャーのもと、バンドに参加することが許されたのですが ・・・ そこでアンドリューくんは想像を絶する地獄を見ることになります。

教師からのハラスメントなんてものではありません。まるで「愛と青春の旅立ち」や「フルメタルジャケット」の鬼教官を彷彿とさせる血も涙もない拷問のようなシゴキそのもの。ここは軍隊?!

言葉の暴力は生徒自身のことのみならず、親や生まれのことにまで及び、さらにビンタは飛ぶは、ドラムやシンバル、椅子までも飛んでくるしまつ(わあ〜!この人、サイコパス?!)。

しまいには、アンドリューくんのドラムをたたく手は血まみれに・・・。(→予告をみる

人は自分の言動がどのようなものであろうとも、自分がそのときに最善だと信じていることを言ったり行ったりするものです(はたから見たら、それが狂気であったとしても)。

この教師は、自分が見こんだ生徒に対しては徹底的に貶めて、屈辱を与えて、心身ともにボロボロにすることこそが成長の動機となると固く信じています。

「次のチャーリー・パーカーはなにがあっても挫折しない」とフレッチャー。自分の使命は、生徒たちを期待以上の高みに引き上げること。それも自分が信じた方法で。

だから、それらは決してイジメや暴力ではなく、彼にとっては最善であり、生徒への愛そのものなのです(丸々信じたら、それがその人にとっては真実ですね・汗)。

しかし、こんなことが学校で問題にならないはずもなく・・・やがて傷ついたアンドリューくんも教師のフレッチャーもともに学校を去ることになるのですが、それが終わりではありませんでした・・・・(きゃあ〜☆コワ!)。

ふだんはあまり目がいくことはなかったのですが、ドラムスってたいへん〜〜〜! 演奏家というよりもアスリートです!

生徒役のマイルズ・テラーさんはドラム未経験者にもかかわらず、ほぼスタントなしで演じきったそうですが、まさに狂気の演奏です。

ずっとドキドキですが、私はこのエンディングのあとこそがすごく気になりました。