「こんなふうに食べたかった!」が出てくるお店

恵比寿にある和食処、「和心庵 のら」さん。
「のら」とは・・・「のらくら」の「のら」なのか?あるいは、「のら猫」ののらなのか・・・? 意外にも「人形の家」の主人公の「のら」さんでした。つまり、横文字のノラさん(お店のご主人のおかあさまがつけた名前で、実際ノラのような自立的な女性なのだとか・・・なるほど)。

こちらのお店は、何が出てきても大満足においしいこと。もちろん、どこのお店も文句なくおいしいのですが、「のら」さんの場合は旬の食材を「こんなふうにして食べたら最高だね」というわたしたちお客さんのイメージをそのままくんでくださったようなお料理が出てくることです。

たとえば料理長さんが大きなカキを取りだして下ごしらえをしています。これがどうなるのか・・・。近頃のお料理屋さんだと、ひとひねり+ふたひねりで予想もつかないよう味付けや調理法で、「ほ〜・・・」とびっくりすることが多いものです。しかし、「のら」さんは、この大きなぶりぶりのカキを・・・そうです、シンプルにフライで!大きさもぷりぷり度もそのままにど〜んとフライ。そして、さらに松茸もフライにして、かぼすをたっぷりしぼっていただきます。このスタンダードさがおいしいっ!

秋鮭にしても、こんがりほどよく照り焼きにされて、これもさっぱりとかぼでいただきます。う〜ん、これこれ、秋の味。

びっくりするようなめずらしい演出もいいけれど、それぞれの食材がおなじみの調理法で最高においしく出てくる・・・というのは、安心感もあるし嬉しさもあります。。「そうそう、こういうのが食べたかったの」とうなづいてしまう。最近のお店事情からすると結構希少価値かもしれません。

目先の新しさもいいけれど、やっぱり「旬のオイシイものは、そのままいちばんオイシク」、それが醍醐味ですよね。

スウィーツの女王によるデザートチェックも、こちらは合格!スイートポテトのアイスクリームだったのですが、と〜〜〜ってもスイートポテトで癒されるお味でした。ごちそうさまでした。m(_ _)m