グルジア旅行のあとのグルジア映画。パリに新天地を求めて旅立った息子からの便りを、何よりもの楽しみに暮らすおばあちゃん。そんな息子の突然の訃報。どうしても真実を伝えることができない家族はおばあちゃんに嘘をつき、息子のかわりに手紙を書き続ける。何かを察知したおばあちゃんは、息子に会うためにパリに旅立つ・・・。相手を思うがゆえに娘や孫娘、それにおばあちゃんまでもがそれぞれ嘘をつくというお話。映画のなかでのたびたびの停電の場面。そうそう、あるんですよ。わたしも美術館に行ったとき、ちょうど停電で足止めをくってしまいましたっけ。それから、おばあちゃんが息子の友人に持たせるお土産、長細い棒のようなもの。これはブドウ果汁と小麦粉にくるみを加えて干したお菓子です。あと、おばあちゃんが幸福の木に願掛けに行く場面にも思い出あり。木にお願いごとをしてハンカチを結ぶのです。わたしもティッシュでやってみました。街の風景にも見覚えがあったり、食卓に並ぶお料理も知ってるメニュー。とっても遠いはずのグルジア映画はなつかくやさしい映画でした。
やさしい嘘
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