老醜街道まっしぐらになるか、はたまた、いぶし銀やつやけし真珠の厳かな存在感をはなつのか。この分かれめは、いったいどこにあるのでしょうか?たとえば、節子・クロソフスカさん。彼女は、だんなさんであった画家のバルテュスが亡くなってから急にその生き方に注目が集まっていますが、60をこえていまだ可憐でありながら気品に満ちている、まさにつやけし真珠の女性です。男性だと、エド・ハリスとかクリント・イーストウッドとか。少し前に、C・イーストウッドが監督した「じいちゃん、宇宙へ行く」(正式な題名忘れました。笑)という老男性4人組が夢を叶えて宇宙飛行士になる映画がありました。このおじいちゃんたちが、まためちゃくちゃ色気があってチャーミングだったのですよね。いっぽう、’60年代はじめに活躍したフランスの某男優さんは、かつての超美男ぶりがあだになって、その栄光にすがりついていたせいか、今や変り果てた自分を安売りするような役柄ばかり。さて、今年のアカデミー賞に輝いた「ミリオンダラー・ベイビー」が封切りになりました。C・イーストウッドが、監督としても役者としてもまさに円熟のきわみ。いぶし銀ばりばりです。ほんと、すばらしいお歳の重ね方です。
やっぱりチャーミングでなくっちゃ
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