桜で有名な目黒川沿い。わたしのお気に入りのお散歩コースです。きょうは、少し先までやってきて桜並木を横道に入ります。すると、そのお店があらわれます。入り口で桜がお出迎えしてくれる粋なお蕎麦屋さん、「土山人」さん。
駅からかなり離れたロケーションにもかかわらず、ひっきりなしにキャンセル待ちの電話が入る活気のあるお店。
お食事をはじめたら、その理由に納得!見てください。お蕎麦屋さんとは思えないこの見事なメニュー。素材を生かしたシンプルなお料理が、魯山人風の土っぽい器で供されます。そして、今宵は桜づくし。桜鯛のお蕎麦、桜饅頭のあんかけ、桜のお塩でいただく天婦羅、桜のはなびらを練りこんださくら切り蕎麦(ほんのりピンクできれいです。お味もたしかに桜!)、そして桜のシャーベット・・・。
人にもまれてあわただしくお花見をするよりも、よっぽど風情のある桜が堪能できました。そして、たとえお花が終わってしまっても、そのあとの葉桜、並木をそぞろ歩いてこちらの「昼御膳」というのも楽しそうです。
お腹がいっぱいになって外に出ると、あいかわらず冷え込んでいます。ちぢみあがった桜は五分咲きどまり。ぼんぼりの薄明かりの中、かえって幻想的にうつりました。