水無月の声をきくなり、紫陽花が目にとまります。
五月へのお名残をおしみながらも、なんて充実した一ヶ月だったことでしょう。セミナーに小旅行、同窓会にバースデー・・・。あっちにこっちにと、とても一ヶ月のこととは思えません。そんななか、心に、いえ、味覚に残った(?)ステキなお店をご紹介。
恵比寿のおいしいもの屋さんはまだまだ進化しております。本日は懐石のお店「一艸居 (いっそうきょ)」さん。
一歩お店に足を踏み入れると、落ち着いているけれど華やかでおもてなしの雰囲気のあるお店です。お料理も、決して奇抜ではなく、おいしいものを本当においしく、丁寧に心をこめて・・・そんな感じが伝わってきます。
たとえば、前菜の「ルビートマトの雫寄せ」(写真左端)。ゼリーの上にトマトの小さなかけらがひとつだけ?と思いきや、このゼリーがすごい。透明なのに、トマトよりもトマトらしい。なんと、香りのいいルビートマトの果汁を何度も濾して透明になったものを使っているのです。すべてがこんな調子です。
器も上品な和食器と、ロイヤルコペン、ジノリなど洋物をさりげなく組み合わせてあります。
そうそう、ちょっと不思議なことが起りました。先付で百合のつぼみの和え物がでたのです。「つぼみがこんなにたくさん?!ちょっと可哀想」と思いつついただくと、そのお味は野菜のよう。おいしくいただきました。そして、翌日、百合の和え物のことはすっかり忘れていたのですが、目が覚めたときにまるで部屋中に大輪の百合が何本も活けてあるようなかぐわしい香りにあふれていたのです。びっくりして、おもわず飛び起きて鼻をくんくんしてしまいました。この香りは、午後にも。カフェでコーヒーを飲んでると、また突然やってきたのです。もちろん、そこにはお花の一本も見つかりませんでした。百合の精のいたずら?あまりにもリアルな香りでした。
ここのお店でおいしものはたくさんいただきましたが、デザートがしゃれていました。「彩の小箱」といって、お麩にフルーツがはさんであります。「お麩?」と思うでしょ。これが予想外のおいしさ。マンゴークリームであえたフルーツとのベストマッチにびっくりでした。
ガーデンプレイスのお隣に静かに佇む大人のお店。おいしかった〜♪ありがとうございました。m(_ _)m