危機的代官山にも救いのお店

代官山は、よいレストランが育ちにくり土壌のようです。イタリアンの超名店がいくつか出店していましたが、あっというまに次々撤退。おなじみだった雰囲気のあるカフェも姿を消しつつあります。ご近所の恵比寿や自由が丘に比べて、代官山はおいしいもののイメージが薄いよう。やっぱりファッションの街なのでしょうか?

さて、本日のお店はそんな代官山から並木橋方面に歩くことしばし。路地を降りていったその先にあります。鋲が打たれた黒い重厚なドア。これはどう見ても、お酒を楽しむお店でしょう。でも、たしかに「日本料理」と書いてあります。

中に入ると黒と深い赤のネオジャパネスクな雰囲気。広々としたカウンター、華やかな生花、さまざまな日本酒の瓶、そして糊のきいた白衣のお料理人さん。

これだけでも期待度アップ。さて、出てきたお料理・・・「あん肝とネギのジュレ」とか「若竹の白子ソースがけ」、板長オススメおいしくなかったら返金!という「サバの活き造り」「三平汁のお鍋」などなど。シメに出てきたウニの炊き込みゴハンも磯の香りがサイコ〜でした!

わたしは和食屋さんのデザートにはかなり厳しいのですが(だって、センスがないものが多すぎ〜)、こちらではレモンムースが出てきました。心地よい酸味が満腹でもおいしくいただけます。ごうか〜く!と判を捺そうと思ったところに、なんともう一品、作りたてのあたたかいわらび餅。終わりだと思ったのでなお嬉しい。トロトロ感が美味でした。

こちらのお店「Takemoto」さんは、板さんお二人がとても素敵な方です。そのお人柄が食材の選び方、メニュー、調理、サービスにきっちり出ているな〜と感心。あったかくって心地よくって、また行きたいお店。昨年四月にオープンしたばかりだとか。どうぞ、おいしい和食で代官山をもりあげてくださいな〜♪ご馳走さまでした。