久かたぶりに「丁未 坂(ひのとひつじ さか)」さんを訪ねました。
このブログにも幾度となく登場した、精鋭中の精鋭の和食屋さん。リピートしない主義のわたしたちが吸いよせられて、ついに五度めの来店となりました。
お店は生粋の和食屋さんの佇まい。なのに、さっきまでお椀をいただいていたらいきなりナイフとフォークとくれば、そりゃびっくりいたします。そう、メインとデザートはフレンチ化するおもしろさ。
和もフレンチも修行してきたご主人から繰り出されるお料理は他にないハーモニーをかもしだしています。ご主人の坂さんも言っておられましたが、おいしい和食屋さんを訪れると「ああ、おいしかった〜」とはいっても、「さて、いったい何を食べたっけ?」と思い出せないこと。これはわたしも以前から不思議に感じていたことで、どんなすばらしい和食屋さんに行っても、「何が出たっけ〜?」なのです。思い出せない・・・。まあ、そこが「和(調和)」をめざす和食の神髄なのかもしれませんが・・・。
でも、坂さんのお店は忘れられませんよ〜!
旬のホタルイカの酢みそ。これは和食の王道ですが、次なる若筍とワカメ。炊き合わせを期待しますが、まさかのリゾット!!おだし味がおいしい。
木の芽が香る蟹のしんじょうのお椀とフレンチのポワレ。こんなビミョ〜なお椀のおだしとフレンチのソースをどんな舌で調節しているのかと思いきや、なんとアルコール消毒、それもビールがいちばん有効だとか(笑)。
坂さん自ら打たれる十割り蕎麦。麺の太さが絶妙!本日もデザートは三品すべて完食。お気に入りは濃厚!チョコレートのクリームブリュレwith 金柑。このあと、おいしいコーヒーもいただけちゃう。
久しぶりにうかがったけれど、和とフレンチの調和がさらにレベルアップ。お店も四年目に入られたそうです。いろいろな刺激を楽しみたい!という女性陣のお食事にもぴったりのお店だし、ワイン好きにも大満足のお店。もちろん、わたしのようなスウィーツ好きにも。お昼のコースがあるのも嬉しいです。たかちゃんミシュランいちおし!ですよん♪
PS ご主人の坂さんは静かな方ですが、確かな信念のあるステキな方です!