まったく同じ体験をしていても、その経験のインパクトは人によって人生の明暗をわけるほど違っていたりします。ある人にとっては、記憶に残らないほどささいなことであっても、別の人にとっては一生消えないようなトラウマ的な出来事になってしまったり。
それは前回のブログでも書いたように、出来事じたいが問題なのではなく、体験した人がそれにどんな色づけ(意味づけ)をするのか・・・によるものでした。
私たちはそのときどきで自分で色づけ(意味づけ)を決めていると思っていますが、実はこれは自動的に行われます。
脳科学でも言われているように、私たちの知覚は自分の信じていることによって歪められているからです。正しくものごとを見ているどころか、じつは自分が信じていることにあったドラマをでっちあげています。自分の知覚に騙されているのですね。だから、もし自分は悲惨であると信じていれば、悲惨さばかりが目につく・・・というように、自分の無意識の思いで見るものは決定されています。
そんなわけで、自分のくだす判断に従うということは、じつは同じところをぐるぐる回るはめになります。新しい人生が展開をしているように見えながらいつも同じ信念に従っているので、基本的にはどの道も「いつかきた道」、知ってる道。何をしても「あれれ?また同じ結末になった!いつも同じだわ(汗)」ということになります。
「も〜、いつもなんでこうなるの?」「結局、いつも同じ結果になっちゃうよね!」「うまくいっていると思ったのに、やっぱりダメだ!」というとき、通いなれている道をグルグルしている証拠なのです。
なんせ同じプログラミングだからね。・・・まさに、私たちは自分のなかの同じプログラミングに従って、いっけん違うように見える同じ道を歩きます。
違う道を行くには、やり方を変えないといけません。 ・・・ それは、同じ道しか選べない「自分の判断に頼らない」こと。
「自分の判断」以外に頼るべき存在がいるのです! いつも自分とともに。
それは、いつも自分で判断することによっておおい隠されてしまっています。だから自分の判断の後ろには、もっと大きな存在、高い知性が存在しています。そこからは自分にとってのすべてにおいてのベストな回答が得られるのです。
その秘密の存在ともいえる大きな存在、高い知性に接続するには、そもそもその存在を知って、信頼して、それに対してこころを開いていなければなりません。
そして問いをインプットすることによって答えが得られるコンピューターのように、自分からつながって問いかけなければなりません。
その高い知性は、まったく違う目線で私たちがベストな幸せへたどりつく方法をしっかりと見通してくれています。だから、同じ出来事が起きていても、まったく違う体験にする色づけ(意味づけ)する方法を教えてくれるのです。それによって、まったく違ったストーリーを紡ぎ出されることになり。「最悪」に違いないと思えたことでも、じつは「人生最大の贈り物」に変わっちゃったりするのです。
高い知性は、問いかければ今までとは違う新しい世界の見方を教えてくれます。
これは実際体験してみてわかるのですが、じつはその出来事には数えきれないほどの別バージョンの現実がすでに存在しているのだな〜とわかります。なぜなら、高い知性からの回答によって出来事の流れがまったく変わってしまうことが多々あるからです。それって、無限に創造されてるパラレルワールドのひとつを選ぶように!
あ、パラレルワールドと聞いて、笑ってはいけません。SFでもなんでもありません。物理学者ミチオ・カク氏の本のなかにもパラレルワールドが紹介されているのですが、想像できる以上の別バージョンの現実が存在していて、ひとつひとつは密接にくっついるそうな。そして簡単に移動できるとか。だから思考を変えることで、あっというまに別の展開にワープすることも可能なのでしょう。
自分の高い知性につながるって判断をゆだねるのは、他のストーリーがあるのを知っている高い存在に、自分にとってベストなストーリーを選んでもらうこと。完璧な幸せを願っているわたしたちの高い知性はそのお願いを聞いて、すでに存在している無数のパラレルワールドから今いちばんベストな筋書きを私たちのために選んで、そこに接続してくれるのです。
つまり、自分でものごとを勝手に解釈しない。(自分で判断すれば、いつもワンパターンになる。)高い知性は、「自分でやらないで、すべてゆだねて渡しなさい。私が正しい道を指示します」と言ってくれています。誰よりも完璧な幸せを願ってくれる高い知性に、もっともっと甘えてよいのですね〜。
高い知性へゆだねるには・・・
なにかものごとが起きていて自動的に反応してしまったとき、
それに気づいて、いったん立ち止まる・・・
そして「わたしは今、目のまえの出来事を〜〜だと判断していいます。でも、これはいつものパターンにつながる道です。私は自分にとってのベストな判断がわかってはいません」
「私の高い知性、わたしのためにこの出来事を判断して、それをわたしに教えてください。あなたに決定のすべてをゆだねます」
そして、なるべくこころをからっぽにして答えを待ちます。
答えは「声」が聞こえる、というよりも、自分の感情や直感で納得するという場合が多いです。あとは、親しい人の言葉からくる場合もあるし、読んでいる本が教えてくれる場合もあります。いずれにしろ、こころを開いているときっとキャッチすることができます。
というように、自分でやろうとすることを手放して、自分のスーパーコンピューターである高い知性を意識しながら、そこに判断をゆだねます。
大切なのは、「自分ではやりません。お願いします」という GO サインです。
さて、GO サインを出したら、あとは高い知性が無限のバージョンのなかからどんな新しい筋書きの幸せのドラマを提供してくれるのか ・・・楽しみに答えを待ちましょう♪