いちばんのお気に入りは?

先日もブログに書いた「EATALY」で、友人とおそと夜ゴハン。テラスに陣取ったもののまだかなり暑くて「こりゃ失敗?」と思いましたが、だんだんと夜風が心地よくなってきました。

ゴハンしながら、話がふと映画のことになったとき「どの映画がいちばん好き?」と尋ねられました。わたしは一本にしぼれず数ある中から候補をあげたのですが、彼女のいちばんのお気に入りを耳にしてビックリ。

じつは、それがわたしの胸に秘めた(?)いちばんのお気に入りだったから。

でも、尋ねられると「あまり一般受けしないかな〜・・・」と憂慮しつつ、意図的に推薦枠からはずしてしまい、無難なところをおススメしていた自分に気がつきました。

あまり知る人がいない、調べてみたら二十年前の作品。「トーチソング・トリロジー」というゲイが主人公の物語です。アーノルドというとってもオバサンぽいゲイの男性が、幸せを求めつつ紆余曲折・葛藤・前進する姿を描いたもの。でも、このアーノルドがとってもチャーミングで魅力的。観ていて抱きしめたくなるような愛さずにはいられない存在なのです。

彼の恋人役を演じた当時のマシュー・ブロデリックがすごく可愛い!その後(今から数年前に)、「プロデューサーズ」というミュージカル映画に彼が出ているのを発見しましたが、かつての美少年も今やまん丸なおじちゃまになっていました。

ずっと昔からおつきあいのある友人とひょんな共通項を今さらながらに発見した夜でした。(また、DVD借りてきて観てみよう♪)

す、す、すがほし〜・・・

八月も、もう終わりですね。しかし、依然としてあっつ〜い!みなさまは暑いと何が欲しくなりますか?スイカ?氷?麦茶?

わたしは、「酢」です!何か酸っぱいもの。(カマボコについでさらに妖怪チック・・・お皿からちろちろと舐めたりはしません。あしからず・・・。)

日々の必需品であるバルサミコ酢をきらしてしまい・・・さて、どこへ買いに行こう。代官山には「EATALY」というイタリア食材屋さんがあるのですが、かなりお値段高め。チョコが一枚700円とか、パスタ一袋約千円など。

でも、たま〜に出るご奉仕品がねらいめ。

棚には100mlで1万2千円もするバルサミコが並んでいます。こりゃダメかも...とあきらめかけた頃、ご奉仕品の群れを発見。

あった、あった!バルサミコ! 30%offでも依然お値段高めですが、これは買いですね。ちょっと魔法のクスリのようなビン。わたしにとってはまさに猛暑をサバイバルする秘薬です。

おいしいバルサミコはバニラアイスにかけてもなかなかだとか・・・(まだ、試してません)。サラダや温野菜にオリーブオイルとかけるのも好きだけど、定番はこれ!バルサミコ風味のエリンギ炒飯。食欲がないときにも、おすすめです。わたしはこのレシピにタマネギを刻んだものを混ぜたりしますが、とってもあいますよ〜。ゴハンなしでエリンギだけで作ったバージョンは、冷やした白ワインにあいそう。

お忙しのあたみんDAY

きょうは熱海に出張で〜す!

駅でタクシーに乗ろうとしたら大きいお札しかなかったので、あわててお買い物をしてくずしました。

何を買ったか?ふふふ・・・熱海のご当地QP!しょっちゅう来ているわりにはチェックしたことがなかったな〜。さて、どんなQPか?・・・なんと「熱海限定、貫一・お宮」。ふ〜ん、貫一・お宮って熱海海岸だったの!知らなんだ。(’◇’)

さて、本日は急遽クライアントさんが増えたため、朝いちから夕方まで休憩なしのノンストップセッションとなりました。品川の駅中で買ったおいしそ〜な「なだ万」弁当も手つかずのまま。

でも、こういうときに限って妙な直感が働くものです。今朝出がけにわけもなくバナナをわっしとつかみ、無造作にバッグに放り込んでいたのです。これで、なんとか夕方まで食いつなぎました。サバイバルに関してはぬけめなく冴えわたっております(笑)。

この直感をもっと実務に活かせたら・・・・。(~.~)*

宙ゆく海老さま

歌舞伎にお誘いいただきました。今まさに旬のお方、海老蔵さんの「義経千本桜」。それも、特等のお座敷席です。

先週、海老蔵さんのドキュメンタリーを見ていて、「わあ、是非ナマで観たいな〜」と思っていた演目です。海外公演でもスタンディングオベーションをあびた作品。

歌舞伎ならではの歌や舞いはもちろん、きらびやかな舞台装置や衣装に耳も目も心もわくわく。そして、なによりもアクロバティックな海老蔵さんにびっくり仰天。歌舞伎役者って、アスリート?!雑技団?!あのカツラと重たくて長い衣装で、目を見張る軽快な動きを見せてくれます。

海老蔵さんはキツネの役なのですが、自分の両親の皮で張られた鼓を慕って人間に化けて鼓のそばに姿をあらわします。最期にはキツネであることがバレてしまうのですが、その鼓を与えられ歓喜しながら桜吹雪のなか客席の上を宙乗りで去って行きます。両親の鼓に愛おしそうに頬ずりしながら喜びを全身であらわすキツネ海老蔵さんの姿が涙を誘います。

近頃の海老蔵さん人気で、ビギナーにも歌舞伎鑑賞の敷居がぐっと低くなって気軽に楽しめるようになった気がします。楽しかった♪少しお勉強して、また行きたい! (桜吹雪→)

 

 

画家さんだったの?!

国立新美術館に行ってきました。写真家としては有名すぎるこの方、「マン・レイ展」です。未公開作品を含め写真、絵画、版画、彫刻など400点余りと、数種の映像も上映されているみごたえのある回顧展。

びっくりしたのは、彼はもともと画家だった!ということ。そして、自分の作品を記録する目的で写真を撮りはじめたそうです。経済的な理由から写真でお金を稼いでいるうちに、写真家としての顔のほうがどんどん有名になってしまったという皮肉な結末。しかし、彼は人生の最期の最期まで画家である自分にこだわっていたようです。

おもしろいですね。ぜったいこうしてやる〜!という力みがない「写真家の顔」はすんなり世間に受け入れられ、世界的にまで有名になってしまうとは・・・。やっぱり力みやエゴは百害あって一利なし、ですね。

写真って不思議なもので、ただシャッターを押すだけなのに撮り手がしっかりと映し出されてしまいます。自分の経験からも、たとえば旅に出て写真を撮っているとき、たっぷり時間があって対象物とつながりながら本当に撮りたいものを撮った写真と、時間がなくてとりあえずバシバシ撮った写真とはまるで違うのです。雲泥の差。「心のこもってない」写真は、やっぱりうったえかけてくるものもなく、いくら綺麗にとれても味気がありません。

マン・レイがパリに住んでいた頃の恋人、あの多くの芸術家が愛し、こぞって作品にした「モンパルナスのキキ」を撮った写真はやっぱり美しいし、なによりも存在感があります。彼の情熱、憧れ、愛情、崇拝・・・のすべてがこめられた作品。そして、やはりこれらの作品によって、マン・レイの写真家としての地位も不動なものになっているのですね(芸術家にとってミューズの存在は創作の源泉そのもの。シャガールのベラとか、ダリのガラとかね!)。キキの背中がバイオリンのモチーフになっている作品と、彼女の目からころがり落ちる完璧な涙を撮影した作品、どちらもあまりにも有名。(それにしても、名だたる芸術家にこぞって愛されたキキって、いったい何が魅力だったのでしょうね?!)

マン・レイの絵画群や映像はかなりシュールですが、女性のポートレート写真などは当時独特の雰囲気があってステキ。どうぞたっぷりとお時間をとってお楽しみくださいませ。六本木で9/13までで〜す!(夕刻、ねらいめ!)

 

10-08-20 ”あなたのためだから”・・・の甘いワナ

TVコマーシャルにこんなのがありました。

スウィーツを食べようとしている女の子に友人たちが、
「たしか、ダイエット中だよね?」と声をかけます。
「じゃ、甘いものはよくないね。食べてあげる!」といって取り上げるのです。

そのときのひとことが・・・「あなたのためだから」。

「あなたのためだから・・・」って言われると、なんだか「気遣ってもらっている」ような、「大切にされている」ような、そんな錯覚に陥ります。が、そこはかとなく相手のエゴが感じられる言葉でもあります。

これと似ているのが、「あなたのことが心配なのよ」。心配だから・・・「それはやめてくれ」「わたしの言うことを聞いてくれ」と。「心配だ」という言葉に人は弱いものです。小さい頃から「人に心配をかけるのはよくないことだ」と教えこまれ、この言葉を聞くなりスンナリ相手の要求を受け入れてしまったりします。そして、「ああ、気にかけてもらっているんだ。大切な存在なんだ」とちょっと嬉しくなったり、おもいやってくれる相手に感謝する場合もあるでしょう。

しかし、ほんとうに「あなた」、つまり相手のことが心配なのでしょうか?

否!これはつきつめれば、こういうことです。「あなたが好きなようにふるまうと、わたしの心が乱されたり、パワーを奪われるの。そんなことは耐えられないから、勝手なことをするのはやめてちょうだい」という、相手への気遣いどころか、自分自身を気遣った言葉なのです。わたしが不快に感じることを人はすべきではない、ということを遠回しに表現したわけです。

「心配」という言葉をくっつけると、相手をコントロールしやすくなります。戦ったり、支配的な顔を見せることなく、「良い人」「やさしい人」として、まんまと思いどおりにコトをすすめてゆくことができるのです。もっとも、「心配」という言葉を使っている本人も、それが「心配」などではなく「コントロール」だと気づいていない場合も多々あります。自分を守るために無意識のうちに使っているのですね。

子供のときには、このひとことにのせられて、自分の自主性を捨て去り、親の鋳型にまんまと納まってしまう子供も多々みかけます。子供は、相手のコントロールをすでに見破っている場合もあります(子供は鋭いです)。それでも好きなお母さんを嫌な気分にさせたくない、嫌われたくない、という一心で我慢しちゃったりします。すでに顔色をみる習慣がついているわけです。不条理だけど、愛されるためにこの言葉を受け入れるのです。

これは、夫婦間で相手を意のままにしたいときにも使われます。直球で何かお願いして無下に断られよりも、心配の仮面をつけて、うまくコントロールしちゃうという方法。つまり、先ほども書いたように「なにごとも自分の思い通りになってあたりまえ」という考えがその人の根底にあり、自分の満足のためには相手を都合のいいように扱ってもよいのだ、と感じているのです。

「ふ〜ん・・・そういう人もいるのか・・・」とひとごとのように読んでいるあなた。もしかするとご自分でも気づかずにちゃっかり相手をコントロールする癖がついているかもしれません。

ご自分のコントロールの度合いを調べるには、日常の中で「すべてのことにサレンダーする」というチャレンジをしてみてください。サレンダー、つまり「身を任せる」こと。やってくるもの(人や物事、出来事)に対して、すべてにOKを出す、受け入れる、身を委ねる。そのときに、意見したくなったり、抵抗したくなったり、逃げ出したくなったり、戦いたくなる自分を観察します。本来だったら、この場面こそコントロールが顔を出しているときです。いったいどんな場面にあなたのコントロールは顔を出すのでしょう?

これはとっても受け身的な生き方に見えますが、やってみると案外ご利益が多いことに気がつきます。簡単に欲しいものが手に入ったり、起ってほしいことがスムーズに起ったり、相手が思うとおりに動いたりします。ということは、わたしたちはどれだけ「しなくてよい抵抗を日常的に繰りかえしているのか」「ムダな努力をして戦っているのか」ということです。すごいエネルギーのムダづかい。自分の人生がうまくゆかない・・・あらら、気がついたら邪魔をしていたのは自分だったの〜!?ということになります。

ほんとうは力を抜いてゆるゆる生きていると、天がちゃんと必要なところに導いて行ってくれるようです。ヘタに手をだすよりも、大きな流れに身をまかせる。信頼する。つまり「エゴ」「我」を捨てなさいということですね。川の中をスルスル流れて行く感じ。

「あなたのため」とか「あなたのことが心配だから」を使いたくなったとき、自分はいったい何を避けたいと思っているのか、何を守りたいと思っているのか、何を怖がっているのか・・・自分の心をのぞいてみると、大きな力(流れ)と自分との関係を改善することができます。そうすると、まわりの大切な人をコントロールすることなく、尊重しながらお互いに心地よい関係を築いてゆくことができるようになることでしょう。そして、なによりも自分の行く手を阻むこともなくなるのですね。その後にご自分の人生に何がやってくるのかを見てみませんか?

気づきの日記 「”あなたのためだから”・・・の甘いワナ」

TVコマーシャルにこんなのがありました。

スウィーツを食べようとしている女の子に友人たちが、
「たしか、ダイエット中だよね?」と声をかけます。
「じゃ、甘いものはよくないね。食べてあげる!」といって取り上げるのです。

そのときのひとことが・・・「あなたのためだから」。

「あなたのためだから・・・」って言われると、なんだか「気遣ってもらっている」ような、「大切にされている」ような、そんな錯覚に陥ります。が、そこはかとなく相手のエゴが感じられる言葉でもあります。

これと似ているのが、「あなたのことが心配なのよ」。心配だから・・・「それはやめてくれ」「わたしの言うことを聞いてくれ」と。「心配だ」という言葉に人は弱いものです。小さい頃から「人に心配をかけるのはよくないことだ」と教えこまれ、この言葉を聞くなりスンナリ相手の要求を受け入れてしまったりします。そして、「ああ、気にかけてもらっているんだ。大切な存在なんだ」とちょっと嬉しくなったり、おもいやってくれる相手に感謝する場合もあるでしょう。

しかし、ほんとうに「あなた」、つまり相手のことが心配なのでしょうか?

否!これはつきつめれば、こういうことです。「あなたが好きなようにふるまうと、わたしの心が乱されたり、パワーを奪われるの。そんなことは耐えられないから、勝手なことをするのはやめてちょうだい」という、相手への気遣いどころか、自分自身を気遣った言葉なのです。わたしが不快に感じることを人はすべきではない、ということを遠回しに表現したわけです。

「心配」という言葉をくっつけると、相手をコントロールしやすくなります。戦ったり、支配的な顔を見せることなく、「良い人」「やさしい人」として、まんまと思いどおりにコトをすすめてゆくことができるのです。もっとも、「心配」という言葉を使っている本人も、それが「心配」などではなく「コントロール」だと気づいていない場合も多々あります。自分を守るために無意識のうちに使っているのですね。

子供のときには、このひとことにのせられて、自分の自主性を捨て去り、親の鋳型にまんまと納まってしまう子供も多々みかけます。子供は、相手のコントロールをすでに見破っている場合もあります(子供は鋭いです)。それでも好きなお母さんを嫌な気分にさせたくない、嫌われたくない、という一心で我慢しちゃったりします。すでに顔色をみる習慣がついているわけです。不条理だけど、愛されるためにこの言葉を受け入れるのです。

これは、夫婦間で相手を意のままにしたいときにも使われます。直球で何かお願いして無下に断られよりも、心配の仮面をつけて、うまくコントロールしちゃうという方法。つまり、先ほども書いたように「なにごとも自分の思い通りになってあたりまえ」という考えがその人の根底にあり、自分の満足のためには相手を都合のいいように扱ってもよいのだ、と感じているのです。

「ふ〜ん・・・そういう人もいるのか・・・」とひとごとのように読んでいるあなた。もしかするとご自分でも気づかずにちゃっかり相手をコントロールする癖がついているかもしれません。

ご自分のコントロールの度合いを調べるには、日常の中で「すべてのことにサレンダーする」というチャレンジをしてみてください。サレンダー、つまり「身を任せる」こと。やってくるもの(人や物事、出来事)に対して、すべてにOKを出す、受け入れる、身を委ねる。そのときに、意見したくなったり、抵抗したくなったり、逃げ出したくなったり、戦いたくなる自分を観察します。本来だったら、この場面こそコントロールが顔を出しているときです。いったいどんな場面にあなたのコントロールは顔を出すのでしょう?

これはとっても受け身的な生き方に見えますが、やってみると案外ご利益が多いことに気がつきます。簡単に欲しいものが手に入ったり、起ってほしいことがスムーズに起ったり、相手が思うとおりに動いたりします。ということは、わたしたちはどれだけ「しなくてよい抵抗を日常的に繰りかえしているのか」「ムダな努力をして戦っているのか」ということです。すごいエネルギーのムダづかい。自分の人生がうまくゆかない・・・あらら、気がついたら邪魔をしていたのは自分だったの〜!?ということになります。

ほんとうは力を抜いてゆるゆる生きていると、天がちゃんと必要なところに導いて行ってくれるようです。ヘタに手をだすよりも、大きな流れに身をまかせる。信頼する。つまり「エゴ」「我」を捨てなさいということですね。川の中をスルスル流れて行く感じ。

「あなたのため」とか「あなたのことが心配だから」を使いたくなったとき、自分はいったい何を避けたいと思っているのか、何を守りたいと思っているのか、何を怖がっているのか・・・自分の心をのぞいてみると、大きな力(流れ)と自分との関係を改善することができます。そうすると、まわりの大切な人をコントロールすることなく、尊重しながらお互いに心地よい関係を築いてゆくことができるようになることでしょう。そして、なによりも自分の行く手を阻むこともなくなるのですね。その後にご自分の人生に何がやってくるのかを見てみませんか?

2004年09月30日 たかちゃん旅日記 アルメニア&グルジア紀行

その1 自信喪失?じゃあアルメニアへどうぞ!

「アルメニア」と聞いて何を連想しましたか?頭で想像するより実際体験してみるのが一番!とばかりに、私自身何の予備知識も無く怖い物知らずで乗り込んだわけです。第一印象!「アルメニアは美人大国」である!!!かなり断言。(確信の度合いは95%なり)前回、ハンガリー人はすごい美人とふきこまれて訪れたのですが、超美人さんはお留守でついぞお目にかかれませんでした。しかし、アルメニアは街をあるけばほ〜んとに美人含有率が高い。でも、彼らに言わせると世界一の美人は日本人なのだとか。(街の人にもインタビュー済み)お互い無いものねだりなんでしょうかね〜?実際、教会、遺跡、街、ホテルのエレベーター、どこででも食い入るように見つめられ、また質問攻め。「なぜ、ここにいるのか?」と。そう言われても返事に困るのですが、仕事ではなくツーリストだというと、さも嬉しそうに私の肩をばんばん叩く。ほんとにアジア人の顔が珍しくて仕方がないようです。(娘を横に並べて勝手に記念撮影を始めるやからまで)無条件にモテモテ体験してみたい人、是非アルメニアへ!

 

 

その2 8年ぶりにランキングに異変あり!

機内食って、すこぶるシンプルになりましたね。以前は、チーズにクラッカー、チョコに間食のアイスまで、ブロイラーチキン的危機感がいっぱいだったのに。今回、モスクワで乗り換えてエレバンまでアエロフロートの旅。Aフロートといったら、ボロくて危険なエアラインの代名詞。赤銅色の時代がかったアメニティグッズといい、暗いロシア音楽のサービスといい、怪しさ満点。しかし、ここ2〜3年ですこぶるモダンでクリーンなイメージにアップしておりました。他の外資のエアラインとまったく変りません。(どうりで連日予約が満席)旧ソの暗い雰囲気は払拭され、ブランケットと枕はblueとorangeでセンスよく、映画だってハリーポッターとトロイだし。ただね、スペースの狭さに辟易。男性や足長の若人はさぞ窮屈なことでしょう。そう、特筆すべきは機内食のおいしさ!(以外でしょっ?!)サーモンのサフランライス添えのおいしかったこと。トレイも通常より一回り大きく食べがいも十分。搭乗前に中華街の美味なる蒸しパンを平らげていたにもかかわらず楽々完食!今までは、一位がヴァリグエアのステーキ(こんなおいしいステーキはじめて!)で、二位がラウダエアのローズマリー風味平目のムニエルとポテトだったのですが、新たにAフロートを1.5位(?)に格上げいたしましょう。「たかちゃん機内食ランキング」が久々に塗り替えられた記念すべきフライトでした。

 

 

その3 二度楽しめる到着の仕方

モスクワでのトランジット6時間待ちのうえ、さらに数時間のフライト。爆睡につきドリンクサービス、機内食ともにまったく記憶にございません。ようやくアルメニアのエレバンに到着したときは、すでに午前3時半。朦朧とした頭でなんとかビザの申請を終え、お金も両替。(いったいこの$20分はどのぐらいの価値があることやら)ホテルへの車中、ラスベガス通りというカジノの並ぶ大通りをすぎる。人っこ一人見あたらない。日本のさびしい国道の風情。ところどころ電話ボックスほどのガラスばりの箱があって、大きな花束があかあかと照らし出されている様子がみょうにシュール。花屋さんか?街の中心部には広場があり、巨大な石造りの建物がライトアップされている。そう、エレバンは石の街だとか。夜遅く見知らぬ街に到着する楽しみは、翌朝明るくなってびっくりさせられること。気温や日差し、街の匂いに人々の顔。ぐっすり眠って、翌朝ホテルの窓から改めて街にご挨拶いたしましょう。幸いホテルは大快適の大当たり!

 

 

その4 見つけちゃった!アルメニア美女の秘密

エレバンの街角で、若い女性がプラスチックカップの真っ赤な飲み物を口にしている。あれは何?歩道に点在するジュース売りを注意深く見てみると、ザクロがボールいっぱいに入っていた。おおっ、日本でも大人気、女性ホルモンの宝庫ザクロジュース!早速、小さいカップで一つご所望。数十円なり。二つ割にしたザクロを手動の絞り器にはさんで力まかせにプレスする。ザクロは皮には果汁がなく中味のプツプツしたところをしぼるので、なかなか汁がたまらない。もし、大きなカップで注文していたら、いったいいつ出来あがることやら気の長い話だ。絞るそばから、ザクロかすをぽんぽん豪快に捨てて行く。この注文分でも相当な労力!で、お味は?これが、すっすっ、すっぱぁ〜〜〜い。きゃ〜きゃ〜言いながら、それでも残すものか!と、一滴残さず飲みほしました。日本でこんなジュースを注文しようものなら、コストはきっと数千円。(ザクロ、丸ごと5〜6個分)しっかし、きっとバストアップ、美肌効果はてきめんのはず。日本に戻るまでキープできそうにありません。ご覧に入れられないのがなにより残念!

 

 

その5 一体化していると、ついに感覚が麻痺します

何と言ってもアルメニアに来て心安らぐのが人の暖かさ。滞在中お世話になったVarditerさん(薔薇の花びらという意味だとか)は、名前にたがわずそれは美しく聡明で日本人たじたじのおくゆかしさと気配りの達人でありました。(日本テレビにもアルメニア美人として出演した経験あり)また、ホテルでもダイニングに行くと給仕さんたちがかわるがわるやって来ては「アルメニアのフルーツを召し上がれ」とか「伝統的なパンをどうぞ」とずいぶん可愛がられた。(子供だと思ったの?)訪れた先はどこででも、それは暖かく人なつっこく歓待されたのでした。人と人が生活していれば、こういうふれあいじたいが自然なことで、逆にそこから自国をながめると「日本はいったいどうしてしまったの?」と不安になる。街で視線があってもガンをとばされ、ぶつかられても返って来るのは暴言だったり、この余裕のなさ。もちろん私を含めてのことですが、なんだかすごくヘン。どこか感覚が麻痺してしまっているような。これからの日本を背負って行く若者・中年はもちろん、老年のみなさん、もっともっと世界を見てみましょうよ!なくしてしまった宝物にいっぱい遭遇しますよ。

 

 

その6 先生、たじたじ・・・

アルメニアにしろ、グルジアにしろ、ホントにこっちの若者は熱心に、かつ楽しんで勉強してますね〜。それに、みんな自分の夢がある!つべこべ言わずにその夢に猛進している感じがさわやかです。アルメニアでは、にわか日本語教室の先生に。小学校低学年ぐらいから20代のお姉様方まで年齢層・レベルは様々で、ひとつの教室に学んでいます。それが侮れないのですね〜、まったく。川端康成の「雪国」を読んだばっかりだとか、北野ムービー「Dolls」をみて泣きましたとか。極めつけは、「終始」と「始終」の違いはなんですか?という質問(冷汗)。ねぇ、いったいどう答えます?それに謙譲語に尊敬語に、ちゃんと使い分けているのです。教材がほとんどないにもかかわらず、日本人の使う英語レベルよりもはるかに素晴らしいです。Native日本人とふれあう機会がないとのこと、しっかり日本語学校の先生にスカウトされてしまいました。でも、こんな熱心な生徒たちだったら先生も幸せだね。(たかちゃん、もしやヤル気になってる??)

 

 

その7 好きなことしてますか?

グルジアでお世話になったNinoは、大学院の学生。Native Americanのような美しい英語を話す。民主化してまだ十数年なのになぜにここまで話せるのか不思議。(そういえば、トマティス博士いわく、ロシア語使いの人の耳は広い周波数に対応可能で、どんな言語でも簡単に覚えてしまうそうな。一方、日本語は周波数が狭いので他の言語が聞き取れないし覚えられない耳だそうです)Ninoは、社会心理学専攻。心理学系で一気に話がもりあがる。こちらでは、人材不足でセラピストは過酷な労働をしいられているとか。しかし、まだまだレベルは低いという。是非、ヒプノのレクチャーをしに来てくれと、ここでもヘッドハンティングされそうになった(笑)。日本のように自分の意志がどこかに行ってしまってにわか自動的に学んでいる学生とは対照的に、本当に学ぶ意志をもって楽しんでいる学生たち。驚くべき飲み込みの早さでスイスイものにして、世界に羽ばたいて行くのでしょうね。ふむ・・・もうちょい楽しんだほうがいいかも、日本の同士よ!

 

 

その8 グルジアのごはんって?

ホントに何でもおいしい!なかでもハチャプリがお気に入り!これは平なパンの間にブルーチーズのようなクセのあるチーズが入っているグルジア風ピザ。Ninoに頼んで、おいしいものリストをグルジア語で書いてもらった。私にわかるように英語の注釈つき。これを持参して、いざレストランへ!これが、たいそうウケた。旅行前から楽しみにしていたのはヒンカーリ。これは、グルジア版小龍包。しかし、残念ながらディナーでもランチでもお目にかかることはなかった(庶民的すぎるのかな?)。すっかり忘れていたのがワイン。グルジアはワインの名産地でワイン農園へも小旅行をしたにもかかわらず、味わってるヒマなしで、無念・・・。運転手のバレリーさんいわく、こちらの男性は食事のときには10本ぐらいは軽くあけてしまうとか。う〜ん、彼自身がすでに巨大なワイン樽と化しているようにお見うけいたしましたが。

 

 

その9 オリエント急行ならぬ、降りれんと急行!

アルメニアからグルジアまでは、17時間をこえる列車の旅。それこそ、修学旅行のブルートレイン以来です。しかし、オリエント急行のような優雅な旅を想像するなかれ。真っ白に埃をかぶったいかつい車両にならぶコンパートメント。一応安全のため一等車です。両側に寝台があって、真ん中にスーツケースを入れちゃうともう満杯。そしてタオルと枕カバーのセットが配られる、というより投げ込まれてくるのです。ふつう走行中の列車というのは規則的な振動音がするものですが、これはなぜかゴゴゴッと左右にきしみ、震度6並みに傾いたかと思うとピタッと止まり、ようやく牛歩の歩み。すると、こんどは跳びあがりそうな上下運動。コーカサスの山越えをしているのはよ〜くわかるけど、これってもしかして徒歩より遅くないっすか?真夜中にはどこぞに停車したまま動かないし。外からは不気味はロシア語のアナウンスが響いてくるさまはまるで捕虜輸送列車風、と眠い頭に妄想がひろがる。(映画の観すぎ)しかし、定刻になっても到着のきざしなし。たんに時差があるのか、あるいはうっかり乗りすごしたのか?ここは、まったく英語が通じない世界。もう、十分堪能いたしましたから、ねぇ、お願い!降ろして〜!!

 

 

その10 笑いは万国共通語

列車の旅、第二話。不規則な振動音にも慣れて、うとうとしはじめた早朝6時過ぎ。コンパートメントのドアをかすかにノックする音が。と、次の瞬間すでにロックがはずされドアは全開。煙草をくわえた制服姿のムサ男たちが威圧感たっぷりにずらりと並んでいる。も〜、まったく「スターの寝起き」じゃないんだからやめてくださ〜い!という感じです。思いっきりやな顔をしてみたが、反応なし。この人たちにはレディーの迷惑がまったくわかっちゃいない様子、いや、楽しんでいるのかも!犯罪者の取り調べなみの強引さで、まあ、ようはパスポートを見せろということなのです。しかし、これだけで動じていてはいけません。その後、通算4回こんな有無を言わせぬ人たちが、ひっきりなしにやってきた。税関にいたっては寝台の下をチェックさせろというので、ついに居場所がなくなって寝台の上をぴょんぴょん飛び跳ねていたら、このコワモテにいさんたちがそれを見てついに笑いだした。なぁ〜んだ!そんな仏頂面でもふつうに笑うんじゃん!人間、どこでも同じだわ。みょ〜な一体感が生まれてしまいました。

 

 

その11 きょうは遠出です

帰国前日、Ninoと二人で小旅行をした。朝8時、おんぼろベンツで迎えにあらわれて夕方6時すぎまで、120キロでとばしまくりの一日。この運転手のバレリーさん、たいそう胆がすわっているお方で、平気でセンターライン上を爆走し対向車があろうともまったくひるむことなくガンガン追い越しをかける。どの車もとばしているので、これは手に汗握るサーキットなみ。(余談ですが、ロシアに行ったとき絶妙な運転をするバスドライバーさんがいて、彼は旧ソのチャンピオンレーサーでありました。でも、職がないそうな。もしや、この人も?)あまりにコワイので前方は見ないようにしておりましたが。それに、この酷暑。冷房がないので窓は全開、呼吸困難なほどの風と砂埃にあおられっぱなし。いったいどこまでどう走ったのか、こんなにかっ飛んだらチェチェンまで行っちゃうよ〜!という心配はよそに、ぶどう園に行ったり栗拾いをしたり、いたって平和な一日でありました。・・・にもかかわらず、夕方帰りつく頃にはぐったり疲労。超高速運転でバリバリに肩に力が入っていたようです。

世界でいちばん不運で幸せなわたし

ポップでカラフル、おとぎ話のようにファンタジック・・・にもかかわらず、コワ〜イ、容赦ないストーリー展開。シビアです。過酷です。でも、この美しい映像だからこそ救われてるフシも。最後のオチにしても、ハッピーエインドなんだか悲惨なんだか・・・煙にまかれています。タイトルは「世界でいちばん不運で幸せなわたし」(チケット買うとき正しく言えるかな?)。刺激が欲しい方には、おすすめかも。でも、ああコワ。
さて、もう一本は「誰も知らない」。あのカンヌ映画祭で少年が主演男優賞をとった作品です。ポネットにロッタちゃん、クリクリにリアムなど、おこちゃまムービー全盛で、「子供さえ出しときゃ」的風潮に反発を感じておりました。で、この作品も「おんなじようなもんさ!」とタカをくくっていたのですが、ひょんなことから鑑賞のはこびに。カメラがすごく子供の目線によりそっていて、見てるまにその子と一体化してしまいます。「そうそう小さいときって、こんな細かいとこを見てたな〜。アスファルトの割れ目とか、たたみの目とか、手すりとか」そんな目線から巧みに心理描写をしているのですよね。淡々と撮っているところが、より現実味があってよかったです。

疑惑浮上・・・

たまには日常のリズムを変えてみるのも、リフレッシュにはよい方法です。

たとえば、おそと朝ゴハン。それも近所のおなじみカフェはパスし、わざわざ電車に乗って緑がながめられるホテルのティールームにやってきました。

連れはフレンチトースト、わたしはパンケーキ。

しかし、このパンケーキ、顔色悪いし、ホテルメイドとは思えないほどパサパサで味気なし。遠路はるばるやってきたのに、いきなり冷凍食品疑惑が浮上。あまりのNGさに、連れのフレンチトーストを略奪するはめになりました。こちらはあつあつ、ジューシー。「さすが、○○ホテルさん!」と認められるものでした。

翌朝、スタバでコーヒーをしていたら、パンケーキが朝食メニューに並んでいるのを発見。しっとりしていて、おいしそう♪そのうえ、あの疑惑パンケーキの五分の一の値段。食べたかったけど、残念感がつのるのでじっとガマン。

デパートで買い物する人が少なくなったように、いまやホテルだからヨイ!、オイシイ!という時代も終わったのかもしれませんね。今度は、電車に乗ってどこかのスタバに行こう!いや、デニーズのパンケーキも捨てがたい!?