「生きる」

映画好きのわりには、めったにしないのがおうちシネマ。なぜなら、いつも知らないあいだにグ〜ッスリなのです。そんな私が、これまた珍しく『邦画』のDVDを借りてきてしまったのが、黒澤明監督の「生きる」。

30年間無遅刻無欠勤で、ミイラという愛称までつけられているお役所の課長さん。彼についてこんなナレーションが入ります。「今は、彼について語るのは退屈だ。彼は時間を潰しているだけだから。彼は生きた時間がない。彼は生きているとはいえないからである。これは死骸も同然だ。この男は20年ほど前に死んでしまった。それ以前は少しは生きていた・・・」。たしかに・・・いのちがあるから生きているとはいえません。

そんな彼が突然末期がんになり、急にあり金をはたいて遊びまくります。しかし、空虚さはつのるばかり。ふと、「私にも何かできるかもしれない・・・」と目醒めがやってきた喫茶室。若い女性たちが友人の誕生日を祝ってバースデイソングを合唱しているさなか、彼は火がついたように飛び出してゆくのです。まさに、彼が本当の意味で生まれた瞬間でした。そして、数ヶ月間奔走し児童公園をつくりあげます。

病魔におかされ歩くことさえままならない身体になりつつも、どこまでもあきらめません。できあがった公園でぶらんこに揺られながら息をひきとる彼の瞳は、満足げでどこまでも澄みきっていました。

最近の日野原先生のお話に続いて、「真に生きた時間を活ききる」ということを考えさせられる一本でした。
涙壷度:★★★☆☆
昭和レトロがはやる昨今、この1950年はじめの作品は今観るからこそ、建物・服装・生活などなど、かなりおもしろいです。

信号待ち、ふと気づくまちの色

10年ほどまえ、師走に入っても銀杏の葉っぱが数枚残っているのを見て驚いた記憶があります。このところはそんなのあたりまえ、うまくいけば年越しも可能です。

お天気がいいと神宮外苑の銀杏並木を歩きたくなりますが、毎日なにげでながめている代官山の夜の銀杏もなかなかです。

ドン・ベリ

ブルーベリーというとジャムやらお菓子という加工品がほとんどで、日本ではナマでいただく習慣があまりありません。今朝は、ぜいたくにも生ブリーベリー丼を堪能いたしました。

ゆうべ友人が持ってきてくれたのですが、「どうぜ食べるんだったら、ドッとイッキだよ!」というおススメにしたがって、ちびちびいきたい気持ちをねじふせていきなりワンパック、丼いっぱいに盛ってワシワシいただきました。

ドンブリにブルーベリーを盛っているとなぜか隣に「かっぱえびせん」がちらついてしょうがないのですよね〜。これって、デジャヴか過去世か?

なんのことはない・・・じつは、学生の頃シアトルで勉強していたとき、担任の先生のお家に招かれたことがありました。そのとき、お鉢いっぱいの生ブルーベリーとお鉢いっぱいのかっぱえびせんでもてなされて、どうやら「ドンブリ生ブルーベリー&かっぱえびせん」というぐあいに画像的にリンクされちゃったようです。

ああ・・・かっぱえびせんが無性にたべた〜い・・・・(うう、行動にまで刷り込みされてる。かっぱえびせんワシワシ!になるのは、時間の問題でしょう)。

癒しのこねこね

昨日は朝から晩までコテコテに仕事をして、明日もまた出張です。そんな忙しい谷間の一日、むしょうに粉がこねたくなります。どうやらコネコネしていると心が無心になり、まるで座禅をしたかのように心地よくスッキリするのです。だから、泡立て中心のケーキ類はNGで、クッキーを焼くのです。

朝起きたときから、心に決めていたのがハーブ入りのクッキー。じつは、ベランダにローズマリーを飼って(?)いるのですが、一回も使ってあげたことがなく心が痛んでおりました。
以前、お魚をグリルするのに乾燥ローズマリーを愛用していて、ようやくホンモノを手にしたとたんにそのメニューから遠ざかってしまったのです。
きょうは、刻んでクッキー生地に加えてみました。これがなんと美味なこと!それにいい香り!味見が止まりませんわ!

そして、もう一種。いつもだったらカカオマスを溶かして、大人のショコラクッキーに仕立てるのですが、今回はお疲れモードをリセットするべくシンプルなバター味にしました。表面にグラニュー糖をたっぷりまぶしたさくさくのシュガークッキー。
これは、もう定番のお味。焼きたてを食べてほしくって、おもわず友人宅に走ってしまったのでした。(クッキーセラピー、効果絶大!完全に元気回復!)

ダイニング&バー  中目黒「晒柿」

目黒川を246方面にお散歩することは多いのですが、反対方向は街灯も少なく車も通らない静かすぎる遊歩道です。桜の葉っぱをカサカサいわせながら歩くこと5分、ぽっと明かりの灯った家屋風の建物。敷石に玉砂利、大きな板の引き戸。ここが、和食屋さん&バー、「晒柿(しゃれがき)」さんです。

地下に案内されると、薄明かりのなか穴蔵にいるようなリラックス感。わぉ!いったいどんなお料理を味わわせていただけるのでしょうか?

今回、暗すぎて撮影がままならなかったのですが、一品目はナント柿!それが、酢の物になっていて大根おろしとキュウリがそえてあるのですが、甘〜くとろりとした柿に酢醤油がめちゃくちゃマッチしてあとをひきます。家でもつくってみたい一品!

その他、アナゴやら、牡蠣やら、百合根やら、おいしい旬の素材をふんだんに使って、お料理にかける意気込みと居酒屋風店構えが妙なアンバランスで不思議です。うかがうと、あの名店「吉兆」で5年ほど修行されていたとか。なるほど〜・・・。どの分野でもそうですが、基礎がしっかりできている人が、そこに崩しを入れるととってもオリジナルでおもしろいものが出てきます。コースでいただいたのですが、お値段もとてもリーズナブルな様子でした(ごちそうさまぁ!)。

川のほとりにたたずむ小じんまりした秘密のダイニング。ひとひねりのおいしいものを召し上がりたいとき、せひどうぞ。

手違いで食べちゃいました・・・

「お天気がよくてあったかいな〜」・・・と、晩秋の日溜まりのなか平和にくつろぐメロンくん。

まさか、きょうがキミにとって最期の日になろうとはつゆ知らず・・・。

心は痛むが・・・許せ、メロン!

その後、メロンをくれた友人から電話がかかってきた。
「メロンは元気?天気がいいから一緒に散歩にいけば?」

(えっ!食べるためじゃなくって、じつはペットだったの?・・・汗)
「・・・ He's gone! (彼は旅立ったよ!)」

奥の手

先日も書いたように、現在網膜に異常をきたしております。それを近しい友人何人かに告げたところ、毎日遠隔ヒーリングはしてくれるわ、しじみ汁は作ってくれるわ(目にいいのです)、はてはドアノブにこ〜〜んなデッカイお見舞いがひっかかっていたり・・・(これって、赤子のたらいサイズ。けっこうな重さですよ。ドアノブよ、よくぞ耐えてくれた)。また、昨日は昨日で、和食屋さんに行けばちゃんとしじみ汁が出てくるし。

そうなんです。セラピストやヒーラーって、たまには「私も可愛がられた〜〜い」「心配された〜〜い」願望があって、妙な問題をこしらえては周りの目をひき愛情をいただこうとします。

過去の事例を考えると、人の面倒をみすぎていっぱいいっぱいになると、決まって妙な事件を起こすのです。アブに刺されてひと騒動起こすとか、突然卒倒してみんなに面倒みてもらうとか、原因不明でリンパが腫れて死ぬか生きるかの大騒ぎをするとか・・・いろいろやっております。

でも、今回もちゃんと欲しい相手から十分すぎる注意と愛情をゲットして、そろそろいいかげんにしなくちゃね!という感じです。さもないと、ついにはアイソを尽かされますから(笑)。

でも、こうなる前にちゃんと「やさしくしてくれ〜」とお願いしたほうが、身体をいためつけないですみます・・・反省・・・。

嗚呼・・・また身体をはってしまった

最近、足げく熱海に新幹線通勤しているのですが、じつはホメオパシーのセラピストである友人と組んで「東洋の魔女セラピー」(??)に精を出しているのです。

かなり怪しそうに聞こえますが、ホメオパシーのレメディーを投与すると病気や体調不良の原因となっている心理的トラウマがドドっと出てきて、友人いわく浮かび上がってきたものを「あとひと押し、ひと絞り」するケアが必要だったとか。で、心理療法担当の私が登場することになりました。

友人がホメオパシの処方でレシーヴし、レメディー投与で感情爆発のトスがあがり、んで、わたしがカウンセリング&ヒプノセラピーでアターーック!!!・・・という仕組みです。

しかし、実際わたしはホメオパシーを体験したことがないゆえ、「どんなもんだろ?」と純粋な疑問をもってしまったわけです。そうです、「それって、どうよ??」と疑問をもったが最期、それはソク体験として創り出し味わうハメになる。早速、網膜に異常をきたした私は、ホメオパシーのレメディーのお世話になることに相なりました(ううっ、アクションが早すぎる!)。只今、身体に毒を盛って治療中です。

どんな体験も、それがどんなにびっくりでひどくて悲惨でも、きっとただ「それがどんなか知りたかった」「ただ、体験してみたかった」だけなのかもしれません。(もう、十分わかったよ〜〜ん!)

PS. 東洋の魔女セラピー(毒盛り&ヒプノ)は、来年には東京でも展開する予定です。

甘味食べまくり


ふと見るとバッグの中に、あら〜!なぜか「千歳飴」が・・・(この段階からしてかなりヘンです)。空気が乾燥している昨今、「声がいのち」のセラピストとしては嬉しい見つけもの!ソクいただくことに。四つ割りにしようとしたのですが、友人の怪力をもってしても二つ割りが限度。これではお口に納まらず、なんと「チーカマ(チーズかまぼこ)」よろしく二人ならんで手に持って食べる、いや舐めるハメに。それも、バスの中。かなり異様な光景となりました。

 

さて、その日の午後、アフタヌーンティーでリラックス。渋谷西武のカフェ・アールの紅茶は、紅茶党の私もお気に入りのお店。お腹はいっぱいなのに、いちごのジューシーさに魅せられてついついイチゴショートをオーダー。ひさびさに、イチゴの香りのするイチゴに出会いました。

 

さて、さらにその晩、アノ千歳飴をまっ二つにした友人と駅前をあるいていると、な〜んともいい匂い!「ビアード・パパ」のシュークリーム屋さんです。「もう!きょうは、なんでもアリだ!」と、新製品のクッキーシューをテイストしながら歩いて帰宅いたしました。

まあ、よくぞ甘味を追求した一日。あっ、でももうひとつありました。ランチのパスタコースにガトーショコラ二切れ&生クリームがついていたことも、この際カミングアウトしておくことにいたしましょう。

コテコテの労働のあとには・・・

昨日は、「熱海セッション」day。午前十時過ぎから始めて夕方六時まで。こてこてカウンセリングとヒプノの気絶しそうな一日。コーディネートしてくれている友人は、「次回も、もう一人ふやしちゃったよ〜ん」と涼しい顔でのたまう。きゃ〜〜ん!東京だって、こんなに働かないのに!

夕方終了してみると妙にハイテンションで元気になっている私に、まわりは「どうしたことか・・・?」といぶかしげ(・・・じつは、吸血女か?)。友人はご褒美よろしく、夕食にお鍋を用意しておいてくれた。椀子(わんこ)状態でひっきりなしによそってくださるお鍋をざっと10杯ほどたいらげて、さらにハイテンションモードで東京に戻ってきたのでした。

そんな鞭打ったカラダに、きょうはスペシャル・ジンジャーミルクティーでねぎらっています。濃いめにだした紅茶にショウガの皮をむいたスライスを数枚。3〜4分グツグツします。そして、ミルクを加えてあつあつにして、お好みで黒砂糖かハチミツをどうぞ。私は、お菓子に使うモラセスシロップを使います。なぜなら、コレ、350ml の大びんでお菓子には小さじたった半分しか使わないので、このペースじゃ来世まで携えて行かねばならなくなりますからね〜。さっさと使いきらねば!このジンジャー・ティーはとってもあたたまって、夜はよく眠れますよ。