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お茶の間シネマトーク「そして、ひと粒のひかり」

自分の知らない世界というのは多々あるものですが、そんないろいろをかいま見せてくれるのが映画の楽しさ。では、ミュールと呼ばれる麻薬の運び屋ワールドなんていかがでしょう?

ただ運べばいいというわけはなく、少々身体をはる必要あり。それは、小さなゴムの袋に詰められたドラッグを丸呑みし胃の中に隠し持って、コロンビアからNYへと渡るのです。ドキュメンタリーフィルムのようにたんたんと語られてゆくその様子が、かえって臨場感を高めるのか、はらはらどきどきミュール疑似体験ができます。

主人公のマリアが、大きなブドウ粒大のドラッグを渡されて、それを必死に60個以上飲み込んでゆく様子やら、機内で気分が悪くなりトイレに立ってしまう不測の事態やら、なんとか入国審査をパスしたかと思いきやおもわぬところで捕まってしまいレントゲン検査を強制されたり・・と、観てるまに人ごとではなくなっていきます。しかし、他のミュールが手錠をかけられたり、命をおとすなか、マリアは強運を発揮するのです。彼女の物怖じしないキッパリとした性格が、天を見方につけてゆくように。事件に巻き込まれながらも、ついには自分の新天地を求めてスタートをきるマリア・・・。軟体動物になりすぎた私たち日本人に喝を入れてくれる一本かもしれません!

無事、縁組み成立!

お相手を探していたカウチが、先日無事嫁いでいきました。「さしあげます!」とこの日記にも書いておきながら、どうもお名残惜しくてどうにかどこかに置けないか思案する日々。でも、お友達のSちゃんが「えっ?もらっていいのっ♪」と、とってもwelcomeして下さったことから手放す決心がついたのです。カウチも、うちの窮屈なスペースにムリに押し込まれて余生を過ごすより、もう一度現役で愛されるほうが幸せですものね。Sちゃんからは、「かなりかわいくマイルームに収まっております!ジュアンも気にいっているようです」とメールが届きました。たぶん、ジュアンが飛んだり跳ねたり、爪を研いだり、かじったり、ぼろぼろになるかもしれないけれど、天寿をまっとうできてカウチも本望なことでしょう。メデタシ、メデタシ!と、新しいお仲間のソファーにくつろぎながら、思いをはせるのでした。

しゃんそん・ないと

「その昔、『銀巴里』に行っていました〜」というと、生きる屍のような目で見られちゃいます。『銀巴里』無きあとは、金子由香利さんのパルコライブに通っていたこともあり、20代にしては渋く枯れた生活でありました(笑)。昨日は、お友達のご招待でひさびさにシャンソンライブに行ってまいりました。ライブというよりは、リサイタル。まずは、会場の入り口に溢れかえるおばさま連に仰天。シャンソン界のヨン様?!いえいえ、もう還暦もとっくにすぎられた七十代のおじいちゃま・・・といいたいところですが、五十代後半でもOKな若々しさ。背筋はピンとして、お肌もつやつやぴかぴか。私は、男性シャンソンは、はじめて。その名は、堀内環さん。シャンソンはひとつまちがうと「つぶやきシロー」になってしまうのですが、堀内さんのシャンソンはまさに「歌」。クラシックご出身でいらっしゃるだけに、のびのびとお腹のそこから歌いあげられるその力量。力強さと哀愁が共存する今までに無い表現。ずんずん引き込まれるよう。私が感じたところでは、一曲一曲の歌の表現よりも、全体ににじみ出る環さんの人間性、というか高潔さがあらわれた人生の縮図のような舞台でした。また、ロマンチストでお茶目なところもチャームポイント。それが、いつまでも青年のようなエネルギーを生み出しているのかもしれません。

「何だかんだ言っても、リピートしちゃいました!」の巻

最近、代官山はどうしちゃったのでしょう??かつてあったお店がバタバタなくなり、カフェにいたっては軒並み8〜9時のお子ちゃま時間で閉店。ちょっと気取ったお料理屋さんは、どこも閑散としているのです。そんな閑古鳥の大群におそわれているこの界隈で、めずらしく超満席の和食屋さんがありました。さすがに、お客さんのハートをわしづかみ!私の超辛めのスコアで、89点という高得点をマークしております。こちらの詳細は、また後日ご紹介するとして、そこで和のフルコースをデザートまでたらふくいただいて、斜め45度のそっくりかえり状態でお店を後にすることに。その後、じゃあお茶でも!ということになるのですが、哀しいことにどこもあいていないではありませんか。ふとひらめいたのが、目と鼻の先にある先日行ったレストラン(9-29日記)。「これじゃあ、リピーターいないでしょう!くつろげないもん!」と断言しちゃったにもかかわらず、「すみせ〜ん!お茶だけ飲ませて下さ〜い」と、平身低頭のお願いモード。結局、まんまと私たちがリピートするはめになってしまいました。あまりの満腹感でボ〜っとケーキのサンプルをながめていたら、目移りしていると勘違いされたのか、「これ、全部くださ〜〜〜い」という友人の一声!目の前に、お上品だけど巨大なケーキがズラリと並ぶことに。本日は、いささかお手上げモード。しかし、このお店、お料理よりもスウィーツのほうがだんとつ美味であることを発見いたしました。

お寝坊のいいわけ

ほんの数日前までは、ふとした路地で金木犀の甘やかな香りに出会うことがおおかったものですが、長雨があがったとたんにその季節もぱったりと過ぎ去ってしまったようです。ここのところ気温もぐっと下がって、ちょっと気の早い私はあったかタイツデビュー。つい先日までのナマ足サンダルが、いにしえの昔に感じられます。そうなれば、お顔もちょいと秋模様に衣替え。ということで、散りゆく小花たちをしのんで金木犀色のアイシャドーを。気分はすっかり、秋深し(でも、つけてる私は見えないのね)。そして、あったいお風呂にジンジャーミルクティーに羽布団・・・・。あまりの心地よさに、睡眠時間延長の日々です。

かくも美しき「大和撫子」たち

最近、訪れたことがない個人美術館めぐりに精を出しております。今回は、「山種美術館」。名前の響きから、「いったい、どこぞですか?」というかなりローカルなイメージがあったのですが、なんと半蔵門という東京のど真ん中に位置しているのですね。それに、私の大好きな上村松園の美人画を展示中!他にも、こちらの収蔵品である小倉遊亀やら、伊東深水、奥村土牛など、名だたる巨匠の作品を堪能できるのです。が、やっぱり松園はスバラシイ!彼女の描く女性は、たおやかで、しなやか、ふくよかにかぐわしく、さらにおくゆかしくも凛とした美をたたえています。きっと、松園は女性たちを表現することを通じて、自分自身の魂を浄化して昇華させてゆくような、そんな姿勢で仕事にとりくんでいたのでしょう。是非、いちどご覧あれ!

栗ひろい・・・実りの秋の昼下がり

「アニバーサリー」。ここの扉をあけると、清水さんの笑顔があたたかく迎えて下さいます。はじめてお目にかかった時から、まるで観音様のようなやさしいまなざしの清水さん。彼女をみていると、ここでいただけるとびきりおいしいスウィーツの秘密がわかるような気がします。

きょうは、ロールケーキをチョイス。すると、あらまあ、オマケがついてるではありませんかっ!これは、前回来たときに「たべてみた〜い!」と熱いまなざしを送っていたマカロン。う〜〜ん、軽いのに満足感のあるお味。Cちゃんと二人で幸福感にひたっていると、清水さんがさらに栗のチョコレートでおもてなしをして下さいました。(いつもスミマセンっ!感謝です)これは、チョコレートというよりは、モロに栗・栗・栗。

注文したフルーツティーも、実りのフルーツがどっさりで、ティータイムにも秋を感じた午後でした。すてきなおもてなしに酔いつつ、お仕事もしっかりこなして、あっというまの5時間あまり。楽しかった〜♪清水さん、Cちゃん、ありがとうございました〜。

 

 

ホントの教育って?!

クライアントさんの相談に、「気がきかなかいし、思いやりがないので、人とうまくかかわれない」というのがあります。でも、これは生まれつき気がきかないわけではありません。気がきかない赤ちゃんって見たことないし〜(笑)。
私たちは育っていく中で、親をみたり周りの環境から「気遣い」や「思いやり」とは何なのかを学んでゆきます。まさに、学習のたまものです。でも、ちゃんと順序だてて、くまなく教えてもらえるわけではありません。だから、大切なことなのに教えてもらう機会がないこともあるのです。教えてもらってないことは、うまくできません。ましてや、両親は子育てをしている頃、まだ若すぎて自分のこともままならなず、子供に大切なことを教えられるポジションにいないことも多いのです。
そして、学校ともなると、私たちは人生でもっとも大切なことを何ひとつ教えてもらっていません。人生の運び方やら、人と人との間で暮らす人間としての意味。読み書きソロバンとおなじぐらい、自分というものの価値や現実の創り出し方、人から学ぶことの重要性を教えてもらえたら、その後の人生の色づけや可能性がずいぶん違ったものになることでしょう。人間には「心」というとても複雑な高度な機能が備わっているにもかかわらず、その使い方を教わらないということはかえって危険なことかもしれません。
だから、まず人生の操作の仕方を教わって、自分で夢を実現させていこうと努力するとき、じつは知識である読み書きソロバンはあんがい自然とできるようになっちゃうのかもしれませんね〜。

住人たち

窓を開け放つと空気がピーンとしていて、秋もだいぶ深まってきたのを感じる朝でした。それにしても、なんと気持ちのいい日差し!ベランダでは、長雨のあとでローズマリーがホッとしたように日向ぼっこをしています。うちのグリーンたちはほとんど座敷仕様なので、このローズマリーだけが隔離生活を送っているのです。たま〜にお部屋に入れてあげると、すばらしいアロマ効果。小さな植物でも、こんなにがんばって呼吸をしてくれているのですね。最近のお気に入りは、KMちゃんがプレゼントしてくれた2点。雰囲気のある鳥かごに葉っぱの大きなグリーンを選んでくれたものと、もうひとつはアンティック風のブリキ缶に白い小花とアイビーを寄せ植えしてくれたもの。どちらもオフィス・るんにあわせてアレンジをしてくれたとのことで、ホント彼女らしいセンスがお見事っ!このところ私は日本でおとなしくしているので、植物たちもつつがなく元気に暮らしているのですが・・・・・そろそろ、長旅のムシがうずいてきました。でも、心配しないでね、植物のみなさん!そのときは、お水はあげられなくてもちゃんとサバイバルできるように、催眠暗示をかけて出かけるからね〜っ♪と、私が心の中で思っただけで、サイキック能力をもった植物はきっとパニックになってぴきぴきと恐怖と抵抗の電気を発していることでしょう。

秋深し・・・の三連休

猛暑が過ぎ去ったと思ったら、いきなり冷た〜い雨続き。スコンと空高く晴れ渡った秋の一日が待ち遠しいものです。三連休は、お仕事、そしてスタッフミーティング。今回のミーティングは、めずらしく超マジメ。すばらしい議事録まであったりなんかして、私たちながらホレボレする仕事ぶりではありませんことっ!!仕事のほかは、cookingにいそしんでみました。スタッフのためにバナナケーキを焼いて(先日焼いたのが日記でバレているので・・・汗)、あとはいただきもののお野菜でミネストローネを作ってみました。ようやく温かいものがおいしい季節になったので、どっさりの野菜に豆にチーズになんでも入れてグツグツ。いい匂いがしはじめたころ、あんのじょうあの友人からTEL!そうなんですよ〜、おいしいものを作っていて、まさに出来上がる寸前になると彼女はきまって電話をかけてくるというサイキック・・・・というよりは、おそるべし地獄鼻。というわけで、翌日、翌々日にはさらにおいしくなったであろう野菜スープは、こつ然と消えるハメに。でも、山盛りに作ったゴハンをさっさときれいに平らげてくれる友人がいるというのは、なんだかとってもお料理上手になったようで気分がいいものです。