和食

笑っているうちに、ひと昔!

「オフィス・るん」のウェブサイトもオープンして早10年。スタッフYちゃんとSちゃんがシステムとデザインをそれぞれ担当してくださり、ここまで育んでまいりました。その間、いろいろなことがあったけど、いつもみんなでおいしいものを食べて(美食グラブか?笑)、大笑いして、冗談言って・・・その冗談がまた、もれなくホントになってしまった10年。公私ともに、変わらず盛りあげてくれるお二人に感謝です。

10年のあれこれを祝してお食事会。以前、サクラの季節に訪れた目黒川沿いの「土山人」さんに行ってきました。味よし、雰囲気よし、器よし、の素敵なお店です。六月のコースは、みょうが、トウモロコシ、オクラ、苦瓜などの夏野菜がふんだんにもりこまれた梅雨においしいメニュー。写真は温かいすだちのお蕎麦。香りもよく、さっぱり。まるで水盤に睡蓮がひらいたように美しいです。

小鉢がでたり、酢の物、煮物・・・とふつうのお蕎麦屋さんでは考えられないバラエティの豊かさ。そして、お料理にあわせた土っぽいオリジナルの器も雰囲気をもりあげています。

奥にはソファのようなゆったりとした席が設けられていて、お庭の風情も美しい。また、お店までの川沿いの並木も緑がいよいよ濃く茂り森林浴気分。とても気持ちがよいのです。

本日のシメは、田舎蕎麦。なんと、一口めは粗塩でいただくのです。さっぱりしていて一口ではやめられない塩蕎麦。天婦羅には、また別のお塩が。お芋かと思って口にした天婦羅はトウモロコシ。驚きの甘さでびっくり!何回行っても楽しめるお店です。

PS 祝10歳の「るん」ウェブ。新しいシステムへのお引っ越しも一段落したので、またこれからデザインに手を加えてゆきます。どんなになるか楽しみ。Sちゃん、よろしく〜!

楽しかった♪五月

水無月の声をきくなり、紫陽花が目にとまります。

五月へのお名残をおしみながらも、なんて充実した一ヶ月だったことでしょう。セミナーに小旅行、同窓会にバースデー・・・。あっちにこっちにと、とても一ヶ月のこととは思えません。そんななか、心に、いえ、味覚に残った(?)ステキなお店をご紹介。

恵比寿のおいしいもの屋さんはまだまだ進化しております。本日は懐石のお店「一艸居 (いっそうきょ)」さん。

一歩お店に足を踏み入れると、落ち着いているけれど華やかでおもてなしの雰囲気のあるお店です。お料理も、決して奇抜ではなく、おいしいものを本当においしく、丁寧に心をこめて・・・そんな感じが伝わってきます。

たとえば、前菜の「ルビートマトの雫寄せ」(写真左端)。ゼリーの上にトマトの小さなかけらがひとつだけ?と思いきや、このゼリーがすごい。透明なのに、トマトよりもトマトらしい。なんと、香りのいいルビートマトの果汁を何度も濾して透明になったものを使っているのです。すべてがこんな調子です。

器も上品な和食器と、ロイヤルコペン、ジノリなど洋物をさりげなく組み合わせてあります。

そうそう、ちょっと不思議なことが起りました。先付で百合のつぼみの和え物がでたのです。「つぼみがこんなにたくさん?!ちょっと可哀想」と思いつついただくと、そのお味は野菜のよう。おいしくいただきました。そして、翌日、百合の和え物のことはすっかり忘れていたのですが、目が覚めたときにまるで部屋中に大輪の百合が何本も活けてあるようなかぐわしい香りにあふれていたのです。びっくりして、おもわず飛び起きて鼻をくんくんしてしまいました。この香りは、午後にも。カフェでコーヒーを飲んでると、また突然やってきたのです。もちろん、そこにはお花の一本も見つかりませんでした。百合の精のいたずら?あまりにもリアルな香りでした。

ここのお店でおいしものはたくさんいただきましたが、デザートがしゃれていました。「彩の小箱」といって、お麩にフルーツがはさんであります。「お麩?」と思うでしょ。これが予想外のおいしさ。マンゴークリームであえたフルーツとのベストマッチにびっくりでした。

ガーデンプレイスのお隣に静かに佇む大人のお店。おいしかった〜♪ありがとうございました。m(_ _)m

 

サクラ♪サクラ♪

桜で有名な目黒川沿い。わたしのお気に入りのお散歩コースです。きょうは、少し先までやってきて桜並木を横道に入ります。すると、そのお店があらわれます。入り口で桜がお出迎えしてくれる粋なお蕎麦屋さん、「土山人」さん。

駅からかなり離れたロケーションにもかかわらず、ひっきりなしにキャンセル待ちの電話が入る活気のあるお店。

お食事をはじめたら、その理由に納得!見てください。お蕎麦屋さんとは思えないこの見事なメニュー。素材を生かしたシンプルなお料理が、魯山人風の土っぽい器で供されます。そして、今宵は桜づくし。桜鯛のお蕎麦、桜饅頭のあんかけ、桜のお塩でいただく天婦羅、桜のはなびらを練りこんださくら切り蕎麦(ほんのりピンクできれいです。お味もたしかに桜!)、そして桜のシャーベット・・・。

人にもまれてあわただしくお花見をするよりも、よっぽど風情のある桜が堪能できました。そして、たとえお花が終わってしまっても、そのあとの葉桜、並木をそぞろ歩いてこちらの「昼御膳」というのも楽しそうです。

お腹がいっぱいになって外に出ると、あいかわらず冷え込んでいます。ちぢみあがった桜は五分咲きどまり。ぼんぼりの薄明かりの中、かえって幻想的にうつりました。

 

 

確定申告のニンジン

毎年ニンジンをぶらさげつつ、なんとか確定申告をのりきります。恒例となったごほうびは、築地でお寿司。そして、その日がやってきました♪

最近、なにやら時の流れが歪みっぱなしのわたしは、ヘンな時間に起床するわ、曜日がまったくわからないわ・・・ついには確定申告の締め切りまで間違えて、大慌てで二月はじめに郵送してしまいました。なので、今年はるんるんの楽勝状態!こんな楽しい三月ははじめてです。そして、同じく自営業の友人が終えるのを今か今かと待ちわびて、ついにこの日となりました。

お寿司屋さんは「築地 寿司大」さん。ここに来ると、残念ながら会話を楽しみながらお食事というわけにはいきません。なぜなら、味覚のみならず全神経をお寿司にそばだてているのですもの(だから、このあとは堰を切ったようなおしゃべりお茶タイムが必要)。

わたしは大のウニ好きなので、ウニくんのハンサムショットを一枚。でもね、ここのお店はあぶりトロ!うなりますわ、コレ。最後の「お好みの一貫」も、あぶりトロのとどめの一発なのでありました。

さてさて、来年の確定申告、くれぐれも四月だと勘違いしないよう、時空の歪んでいるわたしは今から地道に頑張りたいと思いま〜す!(^_^)v

かなりのお気に入り♪ 「坂さん」

丁未 坂(ひのとひつじ さか)」さんは、このブログでも何回かご紹介しているお店です。そして、「たかちゃんミシュラン」唯一の五つ星(五個が満点よ!)。わたしの大好きなお店です。

れっきとした「和食屋さん」ですが、フレンチが合体。メインとデザートがめいっぱいフレンチしています。おダシが繊細なお椀のあとに大胆なお肉の煮込料理が出てくるのに最初はびっくりしたけれど、これが不思議とあっちゃうのですね〜。見事に調和させるのは、ご主人坂さんの腕とセンス。

お料理はいちいち感想をのべる必要がないほど、ホントに一皿一皿おいしいです!そのうえ、坂さんが丁寧に集めていらっしゃる器が目に楽しい♪

さて本日最大の目的、それはデザート!毎回いただいているカボチャの温かいデザートがあるのですが、残念ながら冬期限定。いよいよシーズン最後なのです。カボチャの甘味にバターとリキュールがきいていて、そこにメープルアイス。あつあつをいただきます。ヒャ〜!絶品。こんなおいしいスウィーツ、どこでもいただけません。絶対、カフェをやってももうけると思います。あと、新作のスウィーツ、ココナツのブラマンジェもいただいてみました♪ぱっと明るい春らしい一皿。柑橘類がさわやかで、春が待ち遠しくなるお味でした。

みなさまにご紹介したいところは尽きないのですが、そうそう、お蕎麦を忘れちゃいけません。お食事のお蕎麦も坂さんならでは。手打ち十割り蕎麦。そうなると、お蕎麦がおいしいカフェっていうのもできそうですね(パスタよりうけるかも!)。坂さん、代官山界隈にそんなお店やりません?

うつわも雰囲気も、もちろんお料理も楽しめる!

今や恵比寿は、外食産業激戦地。それにもかかわらず、日々新しいスポットが登場しています。こちらは比較的新しいお店「春秋ユラリ」さん

ドアを開けると、ほの暗い照明に高い天井、そしてオープンキッチン。ガラスのパネルで仕切られた空間が青い海の底のような雰囲気をかもし出しています。いかにも、いまどきのおしゃれなデートスペース。案の定、広いフロアは若人でほぼ満席です。

お料理はというと・・・スタイリッシュインテリアにもかかわらずじつは和食。それも、厳選されたお野菜と、あわび、たらば蟹など高級食材もふんだんに!そして、器はどれもオシャレなデザインもので、盛りつけもかなり斬新です。

まずは、トロピカルカクテルで乾杯!・・・いえいえ、これは「お造り」。なかなかの演出です。

この黒毛和牛炭火焼のお皿にいたっては、なにやらスペースファンタジー的ですらあります。真ん中にお肉とお野菜があって、お皿のふちにはお塩、柚子胡椒、お味噌などがそえられています。デザートも、アートしていますね〜(・・・しかし、口うるさいスウィーツの女王としてはお味にも少々こだわりが欲しい感じが致します・・・残念!)。

はじめてだと、お店の演出にかなり盛り上がれると思います。そんな点では、初デートにもおすすめできますよ。

 

「こんなふうに食べたかった!」が出てくるお店

恵比寿にある和食処、「和心庵 のら」さん。
「のら」とは・・・「のらくら」の「のら」なのか?あるいは、「のら猫」ののらなのか・・・? 意外にも「人形の家」の主人公の「のら」さんでした。つまり、横文字のノラさん(お店のご主人のおかあさまがつけた名前で、実際ノラのような自立的な女性なのだとか・・・なるほど)。

こちらのお店は、何が出てきても大満足においしいこと。もちろん、どこのお店も文句なくおいしいのですが、「のら」さんの場合は旬の食材を「こんなふうにして食べたら最高だね」というわたしたちお客さんのイメージをそのままくんでくださったようなお料理が出てくることです。

たとえば料理長さんが大きなカキを取りだして下ごしらえをしています。これがどうなるのか・・・。近頃のお料理屋さんだと、ひとひねり+ふたひねりで予想もつかないよう味付けや調理法で、「ほ〜・・・」とびっくりすることが多いものです。しかし、「のら」さんは、この大きなぶりぶりのカキを・・・そうです、シンプルにフライで!大きさもぷりぷり度もそのままにど〜んとフライ。そして、さらに松茸もフライにして、かぼすをたっぷりしぼっていただきます。このスタンダードさがおいしいっ!

秋鮭にしても、こんがりほどよく照り焼きにされて、これもさっぱりとかぼでいただきます。う〜ん、これこれ、秋の味。

びっくりするようなめずらしい演出もいいけれど、それぞれの食材がおなじみの調理法で最高においしく出てくる・・・というのは、安心感もあるし嬉しさもあります。。「そうそう、こういうのが食べたかったの」とうなづいてしまう。最近のお店事情からすると結構希少価値かもしれません。

目先の新しさもいいけれど、やっぱり「旬のオイシイものは、そのままいちばんオイシク」、それが醍醐味ですよね。

スウィーツの女王によるデザートチェックも、こちらは合格!スイートポテトのアイスクリームだったのですが、と〜〜〜ってもスイートポテトで癒されるお味でした。ごちそうさまでした。m(_ _)m

四人のあつ〜い夜は、さらにあつ〜くしゃぶしゃぶで!

梅雨寒から、いっきに真夏の暑さへ!身体が悲鳴をあげています。

そんななか、仲良し四人組の定例会。一年に一、二度お目にかかるかかからないかですが、そんなこんなで、もう十五年ぐらいのおつきあいです。まったく接点のない「年齢(年長さんは68歳!)」「性別」「職業」「生い立ち」「性格」のわたしたち。じつは、ある道場で同門のお仲間だったのですよ〜。

この日は、あてにしていた行きつけの和食屋さんをはじめ四件がすでに満席。こぞってみなさん外食の日?ホトホト困りはてたすえ、血迷って飛び込んでしまったお店がここ。気がつけば、ステーキやしゃぶしゃぶで有名な吉祥寺「葡萄屋」さんでした。

あまりお肉をいただかないわたしはチトうろたえましたが、ちょうど年長のYさんがお腹をこわしていらしたので、しゃぶしゃぶはうってつけでした!そっか〜、四件も満席のすえ、間違って飛び込むのにもワケがあったということです。きょうは、どうしてもここだったのです。お腹にやさしい、お野菜、お豆腐、きしめん。人間、結局アタマは使わないほうが結果オーライみたいです(笑)。

それに、ここのしゃぶしゃぶのお肉、見たことがないほどの大きさで、とろとろ。お鍋だけじゃなくって、和食のコースになっているので大満足。

みなさんにお目にかかると、最年少のわたしはいつもカツを入れられる気分。だって、みなさんめちゃくちゃアクティブで、スーパーがつくほどお元気なのですもの。そして、いつも育てていただいています。

今年も、こうして変わりなく四人元気にそろったことはほんとうに「有り難い」こと。心から感謝なのでした。ありがとうございました。合掌

食いしん坊のいいわけ(^-^; 

よく、みなさんに「食べもの系」ブログが多いですね〜と言われます。
先日もクライアントさんのT氏から、「食いもんのことばっかじゃなくて、気づきや心のことも書いて」とリクエストをいただいたばかりです。 (^-^; 

たしかに・・・そうです。食べ物系多い。
自分でも考えてみました。なぜ?って。
もちろん、答えは「多菓子」だからスウィーツなしに人生は語れやしません。

でも、そもそもはこのブログを画像つきにしたときに、「カフェ日記」「おいしいもの日記」として書いていたのです。そのなごりで、無意識で「ごはん」「お茶」系のトピックを書きたくなるのでしょう(あらら?食いしん坊のいいわけ?)。

ということで、本日も恵比寿のおいしいもの屋さんです。
お店の名前は「ごっ惣」。

いまどきの、ちょっとオシャレな和食屋さんぽいのですが、出てくるお料理は本格的でした。フレンチまがいに、メインにどかんとボリュームのあるお料理でとどめをさされるのも印象的。

恵比寿に数ある和のお店の中で、月曜日からしっかり賑わっています。やっぱり、ちゃんとした仕事をするところに人は吸い寄せられるのものですね。

お料理はもちろん、カウンターの座り心地、照明のあんばい、サービスのタイミング・・・どれも心地よい大人のお店でした。

ありがたさいっ〜ぱい!和食のお店

来店すると、まずは不思議な巻物を賜ります。じつはこれ、お献立。なにやらとっても有り難〜い気分。

そして、お食事全編をとおして、この「有り難い」空気はながれ続けます。・・・・それは、なにが運ばれてこようとも、食材ひとつひとつに「こちらはどこどこ産のまるまる、そしてこちらはなになにで獲れたしかじか・・・」と、ぐんぐん有り難度数がましてゆきます(笑)。


おもしろかったのがお造り。最初に塗りの箱がうやうやしく置かれます。まさに、玉手箱。何が入っているのやら。すきをねらって覗こうとしたのですが、浦島太郎になるから・・・と咎められました。(そんなワケない!)

その後、お造りが運ばれたあと、静かに塗りの箱のふたがはずされます。なんとコレお塩。いろいろなお塩が小皿に少しづつ。最近は、なんでもお塩でいただくのがはやりなのでしょうか?「匠の塩」「大島の塩」「沖縄の塩」・・・いちばんおいしかったのは「ヒマラヤの塩」。山のお塩のほうがやわらかい。

でもね、結論としてお刺身はなんといってもお醤油にわさびが最高。しかし、お醤油まで「大吟醸」ときています。こうなったら、一滴残らず飲み干して帰ろうかと思いましたよ〜。

その他のお料理もどれもおいしかった〜。
こちらのお店は去年、オープンしたてにうかがいましたが、お料理の趣きがずいぶん変わっています。板さんが変わられたのでしょうね。なので、前回の板さんズラリ総勢のお見送りもなく、ちょいと寂しい。でも、この「亀よし」さんやっぱり特別なおもてなしの雰囲気に満ちたお店です。
ごちそうさまでした♪  m(__)m  m(__)m