furukawaさんのブログ

たかちゃん旅日記10 笑いは万国共通語

列車の旅、第二話。不規則な振動音にも慣れて、うとうとしはじめた早朝6時過ぎ。コンパートメントのドアをかすかにノックする音が。と、次の瞬間すでにロックがはずされドアは全開。煙草をくわえた制服姿のムサ男たちが威圧感たっぷりにずらりと並んでいる。も〜、まったく「スターの寝起き」じゃないんだからやめてくださ〜い!という感じです。思いっきりやな顔をしてみたが、反応なし。この人たちにはレディーの迷惑がまったくわかっちゃいない様子、いや、楽しんでいるのかも!犯罪者の取り調べなみの強引さで、まあ、ようはパスポートを見せろということなのです。しかし、これだけで動じていてはいけません。その後、通算4回こんな有無を言わせぬ人たちが、ひっきりなしにやってきた。税関にいたっては寝台の下をチェックさせろというので、ついに居場所がなくなって寝台の上をぴょんぴょん飛び跳ねていたら、このコワモテにいさんたちがそれを見てついに笑いだした。なぁ〜んだ!そんな仏頂面でもふつうに笑うんじゃん!人間、どこでも同じだわ。みょ〜な一体感が生まれてしまいました。

たかちゃん旅日記9 オリエント急行ならぬ、降りれんと急行!

アルメニアからグルジアまでは、17時間をこえる列車の旅。それこそ、修学旅行のブルートレイン以来です。しかし、オリエント急行のような優雅な旅を想像するなかれ。真っ白に埃をかぶったいかつい車両にならぶコンパートメント。一応安全のため一等車です。両側に寝台があって、真ん中にスーツケースを入れちゃうともう満杯。そしてタオルと枕カバーのセットが配られる、というより投げ込まれてくるのです。ふつう走行中の列車というのは規則的な振動音がするものですが、これはなぜかゴゴゴッと左右にきしみ、震度6並みに傾いたかと思うとピタッと止まり、ようやく牛歩の歩み。すると、こんどは跳びあがりそうな上下運動。コーカサスの山越えをしているのはよ〜くわかるけど、これってもしかして徒歩より遅くないっすか?真夜中にはどこぞに停車したまま動かないし。外からは不気味はロシア語のアナウンスが響いてくるさまはまるで捕虜輸送列車風、と眠い頭に妄想がひろがる。(映画の観すぎ)しかし、定刻になっても到着のきざしなし。たんに時差があるのか、あるいはうっかり乗りすごしたのか?ここは、まったく英語が通じない世界。もう、十分堪能いたしましたから、ねぇ、お願い!降ろして〜!!

「戦闘の意志なきところに敵はなし」の巻

今回のクリーニングの一件から学ばせていただいたこと。それは、「自分の身の上に起こることは、素直に体験してあげればちゃんとうまく行くし、それ以上のおまけがついてくる」ということです。(私にとって今回のオマケは、この学び)目先の出来事にとらわれてジタバタし、さっさと「可愛そうな私」をきめこむと宇宙は「待ってました!」とばかりにそれに答えて「可愛そうな私」に仕立てあげてくれる。「あなたは被害者なんですね〜。じゃあ、お望み通りに.困った結末をあげましょうね」ということに。「どんなことが起ころうと、”いいこと”以外はない。抵抗さえしなければ」というわけです。じつは加害者なんてどこにもいなくて、被害者になろうとする心が加害者を創りだすのですね〜。

「もっとスゴイこと」のほうもヨロシクね!

先日、「クリーニング集配業者によるサギ事件の多発」という新聞記事を発見。お金をとって集荷した衣類とともにドロンというやつです。そして、自分こそその被害者であることに気づいたのは、それから2〜3日たってから(笑)。さっそく警察に通報。これがまたラチがあかないことといったら!女性にとってお洋服って、思い出につながる大切なものなのよ〜。それも10着もっ。もっと真剣になってよね〜!といきまく。でも、思ったのです。これも私が創った現実かぁ。なら潔くそれを認めよう、と。被害者になる習慣から完全に卒業したかったし、自分で責任をとってない人はどこからでもやってくる豊かさの流れに乗れないということにも気づいていたから。「大切なものが失くなった」ということは、もっとスゴイものがはいってくる前触れかも?!きゃ〜っ!ワクワク!!あれから一ヶ月、カタログやウィンドウで、次はどんなコートを買おうかと物色する日々、突然ゴトンと巨大なダンボールが玄関に届けられた。・・・抵抗せずに流されていけば、すべてはちゃ〜んと丸くおさまるのでしたっ!

たかちゃん旅日記8 グルジアのごはんって?

ホントに何でもおいしい!なかでもハチャプリがお気に入り!これは平なパンの間にブルーチーズのようなクセのあるチーズが入っているグルジア風ピザ。Ninoに頼んで、おいしいものリストをグルジア語で書いてもらった。私にわかるように英語の注釈つき。これを持参して、いざレストランへ!これが、たいそうウケた。旅行前から楽しみにしていたのはヒンカーリ。これは、グルジア版小龍包。しかし、残念ながらディナーでもランチでもお目にかかることはなかった(庶民的すぎるのかな?)。すっかり忘れていたのがワイン。グルジアはワインの名産地でワイン農園へも小旅行をしたにもかかわらず、味わってるヒマなしで、無念・・・。運転手のバレリーさんいわく、こちらの男性は食事のときには10本ぐらいは軽くあけてしまうとか。う〜ん、彼自身がすでに巨大なワイン樽と化しているようにお見うけいたしましたが。

たかちゃん旅日記7 好きなことしてますか?

グルジアでお世話になったNinoは、大学院の学生。Native Americanのような美しい英語を話す。民主化してまだ十数年なのになぜにここまで話せるのか不思議。(そういえば、トマティス博士いわく、ロシア語使いの人の耳は広い周波数に対応可能で、どんな言語でも簡単に覚えてしまうそうな。一方、日本語は周波数が狭いので他の言語が聞き取れないし覚えられない耳だそうです)Ninoは、社会心理学専攻。心理学系で一気に話がもりあがる。こちらでは、人材不足でセラピストは過酷な労働をしいられているとか。しかし、まだまだレベルは低いという。是非、ヒプノのレクチャーをしに来てくれと、ここでもヘッドハンティングされそうになった(笑)。日本のように自分の意志がどこかに行ってしまってにわか自動的に学んでいる学生とは対照的に、本当に学ぶ意志をもって楽しんでいる学生たち。驚くべき飲み込みの早さでスイスイものにして、世界に羽ばたいて行くのでしょうね。ふむ・・・もうちょい楽しんだほうがいいかも、日本の同士よ!

お茶の間シネマトーク

ポップでカラフル、おとぎ話のようにファンタジック・・・にもかかわらず、コワ〜イ、容赦ないストーリー展開。シビアです。過酷です。でも、この美しい映像だからこそ救われてるフシも。最後のオチにしても、ハッピーエインドなんだか悲惨なんだか・・・煙にまかれています。タイトルは「世界でいちばん不運で幸せなわたし」(チケット買うとき正しく言えるかな?)。刺激が欲しい方には、おすすめかも。でも、ああコワ。
さて、もう一本は「誰も知らない」。あのカンヌ映画祭で少年が主演男優賞をとった作品です。ポネットにロッタちゃん、クリクリにリアムなど、おこちゃまムービー全盛で、「子供さえ出しときゃ」的風潮に反発を感じておりました。で、この作品も「おんなじようなもんさ!」とタカをくくっていたのですが、ひょんなことから鑑賞のはこびに。カメラがすごく子供の目線によりそっていて、見てるまにその子と一体化してしまいます。「そうそう小さいときって、こんな細かいとこを見てたな〜。アスファルトの割れ目とか、たたみの目とか、手すりとか」そんな目線から巧みに心理描写をしているのですよね。淡々と撮っているところが、より現実味があってよかったです。

たかちゃん旅日記6 先生、たじたじ・・・

アルメニアにしろ、グルジアにしろ、ホントにこっちの若者は熱心に、かつ楽しんで勉強してますね〜。それに、みんな自分の夢がある!つべこべ言わずにその夢に猛進している感じがさわやかです。アルメニアでは、にわか日本語教室の先生に。小学校低学年ぐらいから20代のお姉様方まで年齢層・レベルは様々で、ひとつの教室に学んでいます。それが侮れないのですね〜、まったく。川端康成の「雪国」を読んだばっかりだとか、北野ムービー「Dolls」をみて泣きましたとか。極めつけは、「終始」と「始終」の違いはなんですか?という質問(冷汗)。ねぇ、いったいどう答えます?それに謙譲語に尊敬語に、ちゃんと使い分けているのです。教材がほとんどないにもかかわらず、日本人の使う英語レベルよりもはるかに素晴らしいです。Native日本人とふれあう機会がないとのこと、しっかり日本語学校の先生にスカウトされてしまいました。でも、こんな熱心な生徒たちだったら先生も幸せだね。(たかちゃん、もしやヤル気になってる??)

たかちゃん旅日記5 一体化していると、ついに感覚が麻痺します

何と言ってもアルメニアに来て心安らぐのが人の暖かさ。滞在中お世話になったVarditerさん(薔薇の花びらという意味だとか)は、名前にたがわずそれは美しく聡明で日本人たじたじのおくゆかしさと気配りの達人でありました。(日本テレビにもアルメニア美人として出演した経験あり)また、ホテルでもダイニングに行くと給仕さんたちがかわるがわるやって来ては「アルメニアのフルーツを召し上がれ」とか「伝統的なパンをどうぞ」とずいぶん可愛がられた。(子供だと思ったの?)訪れた先はどこででも、それは暖かく人なつっこく歓待されたのでした。人と人が生活していれば、こういうふれあいじたいが自然なことで、逆にそこから自国をながめると「日本はいったいどうしてしまったの?」と不安になる。街で視線があってもガンをとばされ、ぶつかられても返って来るのは暴言だったり、この余裕のなさ。もちろん私を含めてのことですが、なんだかすごくヘン。どこか感覚が麻痺してしまっているような。これからの日本を背負って行く若者・中年はもちろん、老年のみなさん、もっともっと世界を見てみましょうよ!なくしてしまった宝物にいっぱい遭遇しますよ。

ブドウ糖、がっつりチャージ!

その昔、ハワイのモアナサーフライダーズホテルの英国式午後Teaが話題で、わざわざお出かけしてテラスでいただいた記憶があります。ぎょうぎょうしい三段重ねのトレイにスコーンやらサンドイッチ、ケーキが山もりで、動けないほどの満腹しか覚えていませんが。日本ではこのスタイル、あまりお目にかかりませんが白金のマリナ・ド・ブルボン、ここのハイティーは本格的ですよ。紅茶の種類もかなりなもので、私のチョイスはコリーヌというバタースカッチ&ナッツ風味。ミルクティーにすると美味。で、問題のトレイなのですが、目の前に運ばれてきて雄叫びをあげてしまいましたね〜。そのおそろしいほどの気っ風の良さに!中皿程度の大きさで、まず一の重が季節の果物5〜6種類とシャーベット(なんと柿)。二の重は、パンプキンプリンにティラミス、ガトーショコラ。そして、クッキー、ガレット、フィナンシェ、パウンドが惜しげもなくもられたお皿がもう一つ。ねっ、すごいでしょ〜。ポットのお茶こみで、ナント1575円なり。どっからどう手をつけていいことやら!さすがの私も、食べ終わった直後は「今後一週間、甘はいらな〜い」というほどでした(すでにもう食しておりますが)。甘い物に身体をはりたいとき、是非おためしを!