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“希望”のコラム

セラピーコモンズ・ネットモールさんから、「希望」というお題目でコラムを書いてくださいと依頼されました。

ついつい長々書くわたしは、ほっておけば5000文字や6000文字も楽勝。かえって1000字文字におさめるのは苦行なのであります。あれこれ言いたい!書きたい!気持ちは山々ですが、きっぱり1000字で!(笑)

コラムはセラピーコモンズさんのトップページ中央「新着!セラピストのコラム」5/10日分「心理療法家/ヒプノセラピスト  古川貴子」という項目で〜す(こちらからでも)。

お茶の間シネマトーク「ドキドキする“太陽がいっぱい”」

そういえば・・・若い頃のアラン・ドロンの映画って一本も観たことないな〜。アラン・ドロン世代ではないけれど、友人のなかには大ファンの子もいましたっけ。今さらですが、「いったい何がよかったの?」とばかりに、リバイバル中の「太陽がいっぱい」を観に行ってきました。

大富豪からイタリアで豪遊するドラ息子を連れ戻す、というお役目をおおせつかるトム(アラン・ドロン)。その放蕩息子と行動をともにするうちに、彼と自分とを同一化しはじめます。だんだん、だんだん、富豪っぽい横柄で大胆不敵なキャラを身につけてゆきます(別に大富豪さんがみんな、そのようなキャラではありませぬが・・・)。そうするうちに、ドラ息子を首尾よく片づけ、自分が彼になりかわってしまえばいいじゃないか...と、かなり短絡的なひらめきがやってきます。そして財産だけでなく、彼の恋人までもを自分のものにしようとたくらむわけです。

何年か前に「リプリー」というハリウッド版リメイク作品がありましたっけ。富豪がジュード・ロウ(ちょい気品があり、自信たっぷりで鼻持ちならない感じがはまり役)。そしてお目付け役トムはマット・ディモン。彼の場合は、アラン・ドロンのような獲物をねらうヒョウのギラギラ感はなかったな〜。ノラクラしているうちになりかわったような。でも、観ていてドキドキした(ときめいた!という意味ではなく、スリリングの意味)のは「リプリー」の方。

最後のオチはちょっと違っているような・・・(「リプリー」のオチは忘れた・・・)。いずれにしても、ウソがばれてトムはただのトムに逆戻り。

「リプリー」にしろ「太陽がいっぱい」にしろ、ここまでひやひやの労力払ってちまちま小細工して他人になりかわり・・・いったい楽しいの?と思ってしまうのでした。う〜ん、甲斐性なしには完全にムリ。

涙壷度;ゼロ(泣く場面などありませぬ)

観ていてアラン・ドロンと富豪の息子の区別がつかなくなり(て、ことは同一化には成功しているのでしょうが)・・・アラン・ドロンのオーラはいまいち理解できなかったわたしなのでした。

歩きたくなる街

新緑のころに足を運びたくなるスポットのひとつに表参道があります。

けやき並木がクレヨンみたいな「きみどり」色。

きょうは、二回目の表参道ヒルズ詣で。前回もそうなのですが、ここのイタリアン「サルヴァトーレ・クオモ」さんに来ました(敷居が高くて、まだショップめぐりはしたことがありません)。

3階にあるガラス張りのレストランは一面新緑に包まれていて、これだけでもたいそうなゴチソウ。エネルギー、いっぱいもらいましたよ。(^-^)ノ

ゴハンのあとも気持ち良くって、みどりのなか風にふかれてそぞろ歩きを楽しみました。

だあ〜れだ?

「そのくろぐろしたおかっぱ頭は・・・
もしや、ワカメちゃん?!」

「No,no,no!!!」

 

 


「ああ、ツッパリくんだ!」

「・・・(~.~)」

 

 

 

「やっぱ、ツッパリくんでしょ?」

「(怒)・・・エルヴィスって書いてあるのが読めないの?エルヴィスだよ!エルヴィス・プレスリー!有名なシンガーの」

「んんん〜・・・(困)」

 

「ほうら!アップでよく見てみて!エルヴィス以外の何ものでもない!え?なに?サインが欲しいって?」

「(べ、べつに・・・いらないですけど・・・)」

と・・・突然歌いだす(お腹を押すとアップテンポのエルヴィスです)。

しか〜し、サングラスの下はチョーつぶらなお目めです。

実際はもっともっと「ど」パープル。
ああ・・・悪魔がもう一匹ふえたかと思った・・・。

いよいよ大好きな5月!

世のなかゴールデンウィークですね。みなさま、どのようにお過ごしでしょうか?わたしは通常どおりお仕事なのですが、プチお出かけも楽しんでいます。

5月1日
花屋さんの前で待ち合わせ。いいにおい・・・。

ふと見ると、すごくジミなブーケが。大きな葉っぱの陰につぶつぶ細かい白い花。スズランです。

そのむかし(高校生の頃)、5/1に庭でスズランを摘み、毛糸のリボンを飾り仲良しの友人にプレゼントしたのを思い出します。5/1はフランスの「スズラン祭り」。好きな人にスズランを贈るとその人に幸運が訪れるとか。なつかしくって、思わず顔をよせて香りを楽しんでしまいました。

5月2日
友人Dちゃんの弟さん夫妻がやっていらっしゃるお蕎麦屋さんにおよばれ。

弟さんの手打ちのお蕎麦はコシがあってとってもおいしい。大盛りをぺろりとたいらげ、なおかつ海老しんじょうの天婦羅とゴハンをいただき、デザートも!お蕎麦だけでなく、みんなおいしいです。

弟さん、義妹さん、お母さま、息子さん・・・と今までお話しに登場していたみなまにまとめてお目にかかることができました。とっても、気持ちのいいご家族。

お蕎麦屋さんの名前は「とりい」さん。東武東上線の「五反野」駅近くにあります。そちら方面にいらっしゃる方、そうでない方も、愛情いっぱいのおいしいお蕎麦を食べたい方、是非足を運んでみてくださいね〜。Dちゃん、弟さんご夫妻、ごちそうさまでした。m(__)m

和光のおイモさん

スウィーツの差しいれをいただきました。スウィートポテト♥

ふつうは“おイモ!”という素性を隠しきれないいでたちのものがほとんどですが、さすが銀座「和光」さん。スウィートポテトにも美しい品格があります。

くださったI子ちゃん曰く、「ぜんぜん甘くないよ!」と。

食べてみたらホントに甘くないのです。まったく。でも上質なバターのいい香りのせいか、不思議にもじゅうぶん甘かった感が満載で甘党も大満足。

和光のお菓子といえば頂きもの。自分では買わねどもおいしいものばかり。クッキーでもチョコでもない、和光のお芋スウィーツに開眼いたしましたよ〜。おいしかった♪

日々もりもり

長らくし〜んとしていたサクラの木々。そこへ突如、花咲か爺さんがやってきて、ワッと満開にしたかと思ったら、こんどはアッといまにうっそうとしたミドリに姿を変えてしまいました。

ここのところの季節の変化はめまぐるしいものがあります。だからといって、サクラさんたちは秋、冬と完全にサボっていたわけでもなく、見えないところであんな晴ればれしい出しものを準備していたのですよね。

そう思うと、「何も変化がな〜い」「成長がな〜い」と自ら思っているときでも、じつは自分の中ではとっても華やかなことの準備が着々と進んでいるのかもしれません。

そうですよね。すべては例外なく変化するもの。変わらない、変化しないことのほうがよっぽどむずかしい、というか不可能なことなのです。

毎日モリモリしてくる街のミドリをながめながら、わたしも昨日よりも今日、よりモリモリしたぞ!と自己満足するのでした(^O^)。

隠れ家っぽい和食屋さん

すっかりおきまりの余震の日々ですが、ようやっとキャンセルしていた友人とのお約束もぼちぼちもどってきているこの頃です。

さて、昨日は「広尾 京寿々」さんで季節感いっぱいの和食をいただきました。

入口には日の丸・・・なぜに?歓迎の意でしょうか?広々としたお玄関をぬけると、奥へとのびる長い廊下。この両側にずらりと個室が並びます。かなりの数です。自分の個室の番号を覚えておかないと迷子必至・・・。中はぜいたくな広さのテーブル席。とってもプライベート感があるので、なにか特別な席にはおススメです。

お料理はオーソドックスでへんなひねりは一切ありません。“わらび”や“ふきのとう”など旬の食材で「ハレ」感があるかと思えば、キャベツの一夜漬けや水菜のおひたしのような「ケ」なお惣菜もあり、懐石と家庭料理が混在している不思議さ・・・。

そして、あちこちの和食屋さんで鼻についていた食材についてのうんちくがないのもいいです。たとえば、「こちらは○○産の△△。×年ものの大吟醸のお醤油でどうぞ・・・」というようなコメント。そっけないぐらいあっさり出されるお料理は、自ら味わう自由を与えていただけたようでホッとしました。

こちらは、はまぐりのお椀、新鮮なおつくり、そして春らしいお麩が入った蛸の煮物。

近所には移転してきた山種美術館があります。絵画鑑賞のあとのお昼にゆったり個室ランチというのもいいですね。

ごちそうさまでした。

美輪しゃんワールド

美輪さんの舞台「愛の讃歌 エディット・ピアフ物語」をはじめて観たのは・・・おやおや、もう11年も前のことになります。

当時の鑑賞コメントは書きたい放題で、書いた本人も今やかなりの赤面もの・・・「美輪さん、ゴメンナシャ〜イ!m(__)m」という感じ。だってあれ以来、美輪さんのリサイタル、お芝居、トークショーへはかなり足を運んでいるのですから。知らないうちにすっかりアリ地獄にハマったようです。

その前回の「愛の讃歌」ではかなり傍観者的に鑑賞しておりましたが、今回はドップリ美輪さんと一体化(ああ・・・おそろしい・・・)。エディット・ピアフに感情移入して泣けて仕方がありませんでした。

銀座のル・テアトルで前列二列目、ほぼ真ん中というすばらしいポジション。フランス語で歌う美輪さんはまさにイタコ状態で、エディット・ピアフそのものでした。なのでおいくつであろうと、恋するうら若き女性の役ができちゃうのですよね。

恋人のテオくん役、おお〜、やっぱりこのタイプがお好みなのね。背が高く、まさにすがすがしい好青年。でも、二人で仲良くよりそっていると違和感がないのが不思議。・・・あのステージは異次元だわ・・・。

11年前よりも格段に進化なさっていて、あの歌唱のド迫力、ドレス姿の真白でなまめかしいお背中、そして3時間40分にも及ぶ熱演・・・。誘ってくださった友人いわく、「美輪さん、うちの父と同い年・・・」と絶句していました。ふつうだったら年金もらってヨタヨタしててもおかしくないおトシですよ〜。どうなっちゃってるんでしょうね〜。

この舞台、連休までやっているようです。滋養と強壮(?)の美輪ワールド、スゴイです(いろんな意味で・・・)。みなさまも是非ご堪能くださいませ。

お茶の間シネマトーク「ソフィア・コッポラと英国王」

「SOMEWHERE」を観てきました。ソフィア・コッポラ(フランシス・コッポラの娘さん)の作品、好き!観たい!と思う監督のひとりです。第一作の「ヴァージン・スーサイズ」からのファン。

好きなものに対して「なんで好きなの?」と聞かれてもとても困る・・・。なぜならヒトとかモノを好きになるって、これっていう一部ではなくって全体のバランス、雰囲気が好きなのですよね。ひとことでいえば、ソフィア・コッポラの作る映画の「空気感」「透明感」が好きなのです。

すべてを言葉でわかりやすく説明するわけではなく、音とか、ロングショットから伝わってくる感情(そう、彼女の映画は「このショット、ちょっと長すぎるんじゃない?」と思うことがあるのです)、それがその場の空気や感情をよく語っているのですよね。

う〜ん、好きなものを語るのがムズカシイ!

そしてもう一本、今年のアカデミー賞受賞作の「英国王のスピーチ」、やっと観てきました。吃音症であるジョージ6世役のコリン・ファースは変幻自在な役者さんですな〜。

スピーチセラピストに「あなたはまだ5歳の少年を生きている!」というようなことを言われるシーンがあるのですが、劣等感を乗りこえて無事にスピーチをやりおおせたジョージ6世は、怯えきって短気な少年から、自分をあるがままに受け入れた大人の背中にしっかりと変わっていましたよ。パチパチ!

仕事柄、このスピーチセラピストのアプローチの仕方にも興味津々でありました。メソッドというよりは、ほんとうにクライアントと同じ目線に立って寄り添う態度、セラピーの基本中の基本なのでありました。

わたしたちは全面的に受けとめてくれる人がいることで強くなれるのですよね!